稲川 望NOZOMI INAGAWA

稲川望(Nozomi INAGAWA)、ジュマ・ネット事務局長。
 
静岡文化芸術大学文化政策研究科修士課程修了。学部在籍時にロヒンギャ難民支援活動やバングラデシュでの現地NGOインターンを経て、2021年よりジュマ・ネット事務局長。

 
  • 第2次トランプ政権の大統領令がミャンマー難民キャンプに与える影響(後編):トゥーサーが過ごした数年間を振り返って

    2025.08.29

    大場 翠 新着 ミャンマー
    第2次トランプ政権の大統領令がミャンマー難民キャンプに与える影響(後編):トゥーサーが過ごした数年間を振り返って

    本稿(後編)では、タイ・ミャンマー国境の難民キャンプで暮らす一人の男性の数年間を追います。米国への第三国定住の再開に希望を託しながらも、政策の急転によってその夢は断たれました。家族とともに移動を繰り返し、非正規滞在者として不安定な生活を送る中で、彼が直面した現実とは何か。個人の視点から、国際援助と難民政策のはざまで揺れる人々の姿を描きます。


  • 第2次トランプ政権の大統領令がミャンマー難民キャンプに与える影響(前編):米国への第三国定住を中心に

    2025.08.25

    大場 翠 新着 ミャンマー
    第2次トランプ政権の大統領令がミャンマー難民キャンプに与える影響(前編):米国への第三国定住を中心に

    本稿(前編)は、タイ・ミャンマー国境の難民キャンプを舞台に、第2次トランプ政権の大統領令がもたらした影響を検証します。2025年1月の政権発足後、米国への第三国定住プログラムは全面停止し、医療や食料などの基本支援も大幅に削減されました。こうした政策転換が、長期化する難民生活や人々の将来にどのような影響を与えたのか。現地調査を踏まえ、国際援助に依存する構造の脆弱性と、難民たちの希望が断たれる過程を明らかにします。


  • 紛争後スリランカで進むPVE(暴力的過激主義予防)活動

    2025.06.20

    佐々木 葉月 平和構築全般 新着
    紛争後スリランカで進むPVE(暴力的過激主義予防)活動

    本論考では、内戦後のスリランカにおける暴力的過激主義予防(PVE)活動に焦点を当てます。スリランカでは2009年のLTTE(反政府武装組織)制圧後、宗教対立が先鋭化しました。さらに2019年の連続爆破テロにより社会分断が深刻化する中、国際NGOと地元団体が若者向けの予防プログラムを展開しています。こうした状況を踏まえ、現地調査を通じてこれらの実践とその効果を明らかにし、多民族・宗教共存というグローバルな理念を現地に適応させる際の課題と可能性を考察します。


  • 我々はタリバンとどう向き合ったらよいのか? ― ウズベキスタンの実利的関与を手がかりに

    2025.03.21

    青木 健太 平和構築全般 新着
    我々はタリバンとどう向き合ったらよいのか? ― ウズベキスタンの実利的関与を手がかりに

    本論考では、タリバン支配下のアフガニスタンをめぐる国際関係を分析し、特にウズベキスタンの実務的アプローチに焦点を当てます。貿易拠点設立や教育支援を通じたウズベキスタンの関与は、欧米の制裁政策とは対照的です。アフガニスタンの孤立回避と自立支援の重要性から、変動する世界秩序における日本の役割を考察します。


  • イエメン内戦概況解説 ―「紛争のリンケージ」に着目して―

    2025.02.07

    吉田 智聡 平和構築全般 新着
    イエメン内戦概況解説 ―「紛争のリンケージ」に着目して―

    本論考では、2015年以降続くイエメン内戦を「国際化した内戦」と位置付け、その基本構造を整理するとともに、ガザ紛争後のフーシー派の行動変化やイエメン内戦への影響を考察します。また、フーシー派の国際的な存在感の高まりや、ロシアとの連携強化を「紛争のリンケージ」として分析し、今後の和平の展望を検討します。


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