稲川 望NOZOMI INAGAWA

稲川望(Nozomi INAGAWA)、ジュマ・ネット事務局長。
 
静岡文化芸術大学文化政策研究科修士課程修了。学部在籍時にロヒンギャ難民支援活動やバングラデシュでの現地NGOインターンを経て、2021年よりジュマ・ネット事務局長。

 
  • アンダマン海に浮かぶリペ島の土地問題(1):タイ南部の「秘境」

    2024.10.18

    鈴木 佑記 新着 タイ深南部
    アンダマン海に浮かぶリペ島の土地問題(1):タイ南部の「秘境」

    「アンダマン海に浮かぶリペ島の土地問題」は、アンダマン海のタルタオ国立公園内に位置するリペ島とその周辺の土地問題を探る全3部作です。この論考シリーズでは、観光開発の進行に伴い、先住民ウラク・ラウォイッの土地利用が制限され、彼らの伝統的な生活が脅かされている状況を詳しく取り上げています。筆者が20年にわたって記録してきた変化の記録を通じて、観光地化の影響と先住民の権利について考察し、ウラク・ラウォイッの現状への理解を深める内容となっています。


  • 行き詰まるウガンダの難民支援 ―食料支援プログラムの見直しと難民の窮状―

  • パレスチナ人民の自決権〜国際的枠組みの根本に立ち返る

    2024.03.25

    松野明久 平和構築全般 新着
    パレスチナ人民の自決権〜国際的枠組みの根本に立ち返る

    ガザの惨劇は長年力でもって無理に無理を重ねてきた結果である。原点に立ち返って考え直すしか方法はないと思う。それは困難なことだし、不可能と言う人も多いだろう。シオニズム運動の誕生からほぼ130年、中東戦争の勃発から80年近い。時間の経過が生んだ不可逆的な部分もある。しかし、このままでは和平の展望は開けない。短期的に事態を収拾するだけでは、いつかまた破綻する。


  • 【エッセイ・映画評】 人間が獣のように吠える時〜 ~『この都市を失って』(『負け戦でも』)

    2024.03.20

    今村 真央 新着 ミャンマー
    【エッセイ・映画評】 人間が獣のように吠える時〜 ~『この都市を失って』(『負け戦でも』)

    近年ミャンマー人監督によるドキュメンタリー映画が数多く作成され、日本をはじめ国外でも上映機会が増えている。国際映画祭などで選出されることも稀ではない。これは以前には見られなかった現象である。2023年にはミャンマー人による作品(『この都市を失って』(『負け戦でも』))が山形国際ドキュメンタリー映画祭のアジア部門(「アジア千波万波」)で最高賞(小川紳介賞)に選ばれた 。 本エッセイでは、ミャンマーのドキュメンタリー作家が2021年クーデター後に直面する課題を論じた上で、『この都市を失って』(『負け戦でも』)がいかに新境地を切り拓いたかを示したい。


  • 難民支援におけるHDPネクサス :日本のODAはバングラデシュでこれをどう実現できるのか?

    2024.03.11

    大橋 正明 バングラデシュ 新着
    難民支援におけるHDPネクサス :日本のODAはバングラデシュでこれをどう実現できるのか?

    国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)によると、何らかの理由で故郷を追われ国内外に避難を強いられている人の数は2023年5月現在1億1千万人で、18年末の7,080万人からわずか4年間で4千万人も増加した。現下の国際情勢を見れば、この数はその後も大きく増加していると思われる。なおこのうち3,640万人が国外に逃れた難民で、その 69%が低・中所得国、とりわけ20%が特に貧しい後発開発途上国(以下LDC)に逃れており、しかも66%が滞在期間5年以上の長期難民 であり、それらの国々での受け入れ負担は大きい。


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