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2025.10.03
岡野 英之バングラデシュ新着【エッセイ】ミャンマー・2021年クーデター後のロヒンギャ人難民キャンプ (1) ―現地のベンガル人と隔絶されつつも隣り合って暮らす難民たち―
本エッセイ(第1回/全3回)は、ミャンマーからバングラデシュへ逃れたロヒンギャ人難民の現状を、2024年11月の現地調査をもとに描いています。筆者はタイ=ミャンマー国境の専門家で、今回初めてバングラデシュ側の難民キャンプを訪問。ロヒンギャ人は現地のベンガル人と外見や言語が近いにもかかわらず、有刺鉄線で隔てられた生活を送っています。支援の縮小や労働規制の中、難民たちは日々の暮らしを模索しています。本シリーズでは、国境を越えて生きる人々の姿から、近代国家の制度が抱える限界と難民の尊厳をめぐる課題を考えます。
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2025.08.29
大場 翠新着ミャンマー第2次トランプ政権の大統領令がミャンマー難民キャンプに与える影響(後編):トゥーサーが過ごした数年間を振り返って
本稿(後編)では、タイ・ミャンマー国境の難民キャンプで暮らす一人の男性の数年間を追います。米国への第三国定住の再開に希望を託しながらも、政策の急転によってその夢は断たれました。家族とともに移動を繰り返し、非正規滞在者として不安定な生活を送る中で、彼が直面した現実とは何か。個人の視点から、国際援助と難民政策のはざまで揺れる人々の姿を描きます。
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2025.08.25
大場 翠新着ミャンマー第2次トランプ政権の大統領令がミャンマー難民キャンプに与える影響(前編):米国への第三国定住を中心に
本稿(前編)は、タイ・ミャンマー国境の難民キャンプを舞台に、第2次トランプ政権の大統領令がもたらした影響を検証します。2025年1月の政権発足後、米国への第三国定住プログラムは全面停止し、医療や食料などの基本支援も大幅に削減されました。こうした政策転換が、長期化する難民生活や人々の将来にどのような影響を与えたのか。現地調査を踏まえ、国際援助に依存する構造の脆弱性と、難民たちの希望が断たれる過程を明らかにします。
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2025.06.20
佐々木 葉月平和構築全般新着紛争後スリランカで進むPVE(暴力的過激主義予防)活動
本論考では、内戦後のスリランカにおける暴力的過激主義予防(PVE)活動に焦点を当てます。スリランカでは2009年のLTTE(反政府武装組織)制圧後、宗教対立が先鋭化しました。さらに2019年の連続爆破テロにより社会分断が深刻化する中、国際NGOと地元団体が若者向けの予防プログラムを展開しています。こうした状況を踏まえ、現地調査を通じてこれらの実践とその効果を明らかにし、多民族・宗教共存というグローバルな理念を現地に適応させる際の課題と可能性を考察します。
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2025.03.21
青木 健太平和構築全般新着我々はタリバンとどう向き合ったらよいのか? ― ウズベキスタンの実利的関与を手がかりに
本論考では、タリバン支配下のアフガニスタンをめぐる国際関係を分析し、特にウズベキスタンの実務的アプローチに焦点を当てます。貿易拠点設立や教育支援を通じたウズベキスタンの関与は、欧米の制裁政策とは対照的です。アフガニスタンの孤立回避と自立支援の重要性から、変動する世界秩序における日本の役割を考察します。




