新着記事NEW ARTICLES
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2014.02.05
久保 忠行 ミャンマーカレンニーとカヤー:2つの「名」をめぐって
内戦の構図 ビルマ(ミャンマー)には4つの問題があると言われてきた。軍事政権からの民政移管、薬物の撲滅、HIV/AIDS、そして民族紛争である。前者の3つは国際社会の利害にも結びつく問題である。このため国際社会は、(その
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2014.01.29
上杉勇司 平和構築全般東ティモールの治安部門改革(SSR)と現地社会の主体性の課題
はじめに 本稿では、これまで私が平和構築の研究と実践や東ティモールにおける治安部門改革(Security Sector Reform: SSR)に関する研究と実践を通じて痛感した課題を「現地社会の主体性」をキーワードに
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2014.01.24
根本 敬 ミャンマー国籍法に象徴されるビルマ(ミャンマー)の排他的ナショナリズム
はじめに ビルマ(ミャンマー)では2011年後半以来、民主化や経済の自由化に向けた「上からの変化」が急速に進み、政治囚の解放や事前検閲の廃止など、国際社会が望む前向きの成果が見られる一方、いくつもの後ろ向きの現象も生じ
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2014.01.23
堀場 明子 タイ深南部タイ深南部紛争の概要と背景
タイ南部の紛争として現在問題となっているのは、マレーシアとの国境に近いタイ南部の3県、パタニ、ヤラー、ナラティワート県とソンクラー県の一部であり、一般的に「Deep South深南部」と呼ばれている地域である。この地域の
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2014.01.21
小河 久志 タイ深南部タイに広がるイスラーム復興運動
はじめに 東南アジアの大陸部のほかの国々と同様に、タイにおいてもムスリムは宗教マイノリティ(少数派)である。タイ宗教局の統計によると、タイの総人口に占めるムスリムの割合は約5.2%(約322万人)で、仏教徒に次ぐ第二の