事業概要
本事業は、日本との交流に恵まれない中国北西、南西地区などの地方大学で日本語を学習する大学生を対象に、1ヶ月間にわたって日本における語学研修や体験学習の機会を提供することを目的とする。
実施計画
本年度の実施内容は以下に示すとおり。
- 事前調査と人選:
中国教育国際交流協会が持つネットワークを活用し、対象地域の大学の日本語教育の実施状況および日本との交流状況について事前調査を行い、対象大学の中から来日歴を持たない学生21名、引率教員2名を選抜する。
- 出国前準備と帰国後総括:
7月下旬に研修参加者21名を北京に集め、2日間にわたる準備研修を行う。また、訪日研修終了後に北京で研修の成果を総括する合宿を行う。
- 訪日研修:
研修業務は日本語教育課程を持つ日本の大学教育機関に委託する。参加者は受け入れ大学の宿泊施設を利用し、大学が作成する以下の研修プログラムに参加する:(1)3週間の日本語ブラッシュアップコース、(2)日本の政治、経済、社会、文化などの概況に関する特別講義、(3)大学の合宿施設を利用した日本人大学生との交流、(4)東京での視察、(5)関西方面の視察旅行、(6)帰国前の総括会。
- フォローアップ:
助成先は研修参加者が執筆する小論文集を作成するほか、参加者の関連情報を集めた連絡帳を作成し、随時更新する。また、インターネットや日本語雑誌などを通じて積極的に情報発信を行う。
事業成果
本年度は、内モンゴル自治区、寧夏回族自治区、青海省、貴州省、雲南省、四川省の大学とネットワークを持つ中国教育国際交流協会を助成しました。同協会が学生20名と引率教師2名を選出し、2012年2月に一行は北京で出国前研修を受けた後来日、早稲田大学留学センターで4週間の研修を受けました。研修内容は、東京での「日本文化理解授業」、1日ホームステイ、近郊視察および神戸・京都の視察旅行でした。北京では事後研修があり、研修レポート集も作成されました。

(左)授業風景 (右)早稲田大学の学生との交流会
事業実施者 |
中国教育国際交流協会(中国)
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年数 |
5年継続事業の3年目(3/5) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
18,440,144円 |
地方大学における日本語学習者の日本研修 2009-2013