2012年
事業
事業実施者 | 笹川平和財団 NPO法人東アジアヘルスプロモーションネットワークセンター | 年数 | 3年継続事業の1年目(1/3) |
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形態 | 自主助成委託その他 | 事業費 | 5,915,719円 |
省外办服务基层再出新招 福建省外事弁公室のウェブサイトで訪日研修の成果が報告されました。 報告内容は中国語ですが、リンクいたします。 写真は亀戸地区町内会長さんたちとの記念撮影。 |
一行は、以下の日程で行動しました。
日程 | 研修内容 |
2012年12月16日(日) |
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熊本城を見学する一行 |
歓迎宴の様子 |
12月17日(月) 午前中、社会福祉法人天寿園を訪問。天寿園では、特別養護老人ホーム、ケアハウス、デイケアサービス、訪問介護などの事業に関する研修。天寿園のあとは熊本機能病院へ移動。熊本機能病院はリハビリや高齢者の健康づくり、地域との交流などに力をいれており、理事長による概要説明、リハビリ施設、デイサービスや訪問介護状況などの紹介を受けました。 午後は子飼橋商店街を歩きながら商店会長さんから説明を受けました。その後、熊本市役所中央区役所を訪問、戸籍などを扱う市民課を視察、担当者の方と市民課の仕事内容について質疑応答をおこないました。さらに中央区役所から国際交流会館へ移動後、熊本市民との交流会に参加しました。健康くまもと21市民会議など、熊本大学と協力して地域の健康なまちづくりに貢献してきた町内会長さんや関係者からこれまでの取り組みに関する紹介を受け、質疑応答を行いました。夕食会は市民との交流という事で40名ほどの国際交流市民団体メンバーが参加して、合計60名ほどが交流の夜を過ごしました。 |
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天寿園の視察 |
熊本機能病院在宅サービスの紹介 |
子飼橋商店会の視察 |
市役所市民課の説明をうける様子 |
熊本の町内会長さんらと意見交換 |
市民との交流の場 |
12月18日(火) 熊本市の水道事業を担う水処理施設を訪問。熊本市の水道事業や災害時の危機管理体制などについて説明を受けました。さらに熊本大学に移って環境問題に関する講義。昼食後は植木町に移動。熊本市立植木病院に隣接するスポーツセンターのストレッチ器具や、実際に運動している水泳や筋力トレーニングの様子を視察。そのあと、市立植木病院副院長の案内で病院内のMRIやCT、病室などを視察しました。 病院視察の後は植木町から再び熊本市内へ移動し、ウエルパル熊本という健康福祉関連の熊本市関連団体が多く入居する新しい総合施設を訪問。そこでは障害者、発達障害の子供へのケア、児童相談所などの事業内容について説明を受けて、施設内を視察しました。2012年4月に開所した新しい施設という事もあり、充実した施設の内容に中国側代表団は感嘆の声をあげていた。 |
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水道事業所の見学 |
環境問題講義の様子 |
健康福祉センターでの説明を受ける一行 |
植木病院副院長からの説明 |
ウエルパル熊本での説明会の様子 |
ウエルパル熊本の施設見学 |
12月19日(水) 午前中、高齢者の体力づくりとして熊本市がすすめている「グラウンドゴルフ」の実地体験。1時間ほどの体験だったが、朝の寒い中でも体を動かすことに団員たちも面白みを感じ、地元の老人の体力づくりのヒントを得ていたようでした。 お昼は農家の伝統料理である田楽料理を囲炉裏を囲んで食べましたが、ざぶとんに座る習慣がない中国側代表団のメンバーはちょっと一苦労しました。 午後は阿蘇山を見学し、阿蘇市の阿蘇ファームランドで買い物。付近の農産品、お菓子、お酒、漬物、馬刺しなど諸々の阿蘇みやげ売店のショッピングセンターが軒を連ねており、見学をかねて訪問しました。 |
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グラウンドゴルフ講習風景 |
グラウンドゴルフ実習風景 |
高森田楽保存会にて田楽料理体験 |
阿蘇山見学 |
12月20日(木) 朝7時半より、子供の集団登校と町内会有志による横断歩道の交通安全指導の様子を視察。燃えるごみの収集日だったため、ホテル近辺のごみ集積所やごみ出しの状況も見学しました。中国のコミュニティでもごみ処理を巡る問題が絶えないそうです。朝食をとってチェックアウトした後は熊本空港へ移動し、11時のANA644便で羽田空港へ。12時半、定刻で羽田空港に着きました。 到着後は台場の先にある中央防波堤に所在する東京都環境公社へ移動。朝は住民のごみ出しを見たため、それを自治体がどう処理しているかを実地で見学しました。畳の処理、ベッドの処理、燃えるごみ、燃えないゴミの処理、抜き打ち検査の様子などを見学したあと、東京都のごみ処理の歴史や計画について中国語版のビデオや資料で学習しました。夜は日本財団の尾形理事長が主催する歓迎宴へ参加し、尾形理事長からは困難な日中関係の中でも人と人の交流を途絶えさせないことの大事さを訴える話がありました。 |
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集団登校と見守り活動を見学 |
ゴミ集積所の様子を見学 |
ゴミ処理場内部の様子 |
ゴミ処理で一番悩ましいスプリング入りベッド |
東京都ごみ処理概要説明 |
尾形武寿日本財団理事長による歓迎宴 |
12月21日(金) 午前は江東区亀戸地区の20の町内会で構成する連合会の会長さんや各町内会会長さんとの交流。江東区の地域振興課長も出席し、課長からは日本の地方自治行政の歴史と概要説明があり、具体的な町内会との連携については亀戸地区出張所の係長さんからブリーフィングがありました。また各町内会長からはそれぞれの町内会の特徴について、戸数や集合住宅か一戸建てか、また住民構成について外国人率なども含めた紹介がありました。高齢化したある集合住宅では15%以上が中国人居住者となり、一時期お互いに全く顔もわからない状況になったけれども、あいさつ運動をすることにより、今では町内会の役員を中国人が務めるようになり、町内会の活動に中国人の皆さんが欠かせない存在になったとの紹介もあり、こうした具体的な内容紹介に中国側参加者も関心を寄せていました。またお祭りや普段の経常経費の集め方や寄付など、様々な経費徴収と具体的な活動内容の意見交換が活発でした。 午後は財団にて、「日本の福祉制度と地域福祉について」と題する講義を厚生労働省の諏訪徹社会福祉専門官からしていただきました。1時間30分にわたって、みっちりとしかし丁寧に日本の高齢化とそれに対応する制度の概観、さらには地域包括ケアという地域福祉の取り組みまで体系的な内容紹介がされました。 |
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江東区亀戸出張所前にて |
概要説明と意見交換の会場 |
亀戸天神町内会会館前にて |
「日本の福祉制度と地域福祉」講義風景 |
12月22日(土) 最終日前日で、公式日程なしのオフ日。浅草の観光、秋葉原、新宿などを訪れました。 |
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浅草寺参拝 |
新宿歌舞伎町見学 |
12月23日(日) 帰国日。横浜の山下公園と中華街の関帝廟と媽祖廟を見学したあと成田へ移動。無事に研修を終えて中国の代表団の皆さんは帰国しました。7泊8日の研修、お疲れ様でした。 |
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山下公園・氷川丸前にて |
中華街・関帝廟にて |
中国福建省のコミュニティリーダー(社区主任)ら14名を下記のとおりご紹介します。
羅 冠升 福建省人民政府外事弁公室国際交流課長 |
劉 幼英 福建省福州市鼓楼区外事華僑事務弁公室主任 |
鄭 娟 福建省福州市台江区外事華僑事務弁公室係長補佐 |
殷 丹 福建省人民政府外事弁公室国際交流課係長補佐 |
林 丹 福建省福州市鼓楼区 東街街道軍門社区主任 |
鄭 巧汀 福建省福州市鼓楼区 鼓東街道開元社区主任 |
章 歓芳 福建省福州市鼓楼区 鼓西街道後県社区主任 |
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呉 章建 福建省石獅市鳳里街道 華南社区住民委員会主任 |
黄 清発 福建省南安市美林街道 美林社区住民委員会主任 |
林 時僑 福建省南安市官僑鎮 内厝社区住民委員会書記 |
この事業は数年間にわたって実施された事業で、以下の関連ページがございます。