フィリピン南部SOUTHERN PHILIPPINES
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2018.11.16
落合 直之 フィリピン南部バンサモロ和平住民投票 ‐ 新しく且つ画期的な局面を迎えて
西サハラ:「行き詰まり」の構図と打開への展望のコピー西サハラ:「行き詰まり」の構図と打開への展望のコピー西サハラ:「行き詰まり」の構図と打開への展望のコピー
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2018.07.28
石井 正子 フィリピン南部ドゥテルテ政権:バンサモロ新自治政府設立のための法律成立
2018年7月26日、ドゥテルテ大統領がバンサモロ・ムスリム・ミンダナオ自治地域組織法(Organic Law for the Bangsamoro Autonomous Region in Muslim Mindanao, 通称バンサモロ組織法、Bangsamoro Organic Law: BOL)[1]に署名をした。これにより、南部にバンサモロの新自治政府を設立し、MILF(Moro Islamic Liberation Front, モロイスラム解放戦線)との武力紛争を終結する和平プロセスが大きく前進した。
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2018.03.26
石井 正子 フィリピン南部マラウィ市街戦:復興と「歴史的不正義」のゆくえ
2017年10月23日、フィリピンのロレンサナ国防長官は、ミンダナオ島・マラウィ市で展開された「マウテ・グループ」との戦闘の終息宣言を発表した。「マウテ・グループ」とは、マウテ家のオマルとアブドゥッラーという兄弟が中心であったためそう呼ばれているが、本人たちは「イスラム国(IS)」と名乗っていた[1]。
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2018.01.20
石井 正子 フィリピン南部新バンサモロ基本法の起草にあたるバンサモロ移行委員会の挑戦
2017年2月24日、新たにバンサモロ基本法案(BBL)を起草するために、バンサモロ移行委員会(Bangsamoro Transition Commission: BTC)のメンバーが再編成された。その目的はムスリム・ミンダナオ自治地域に代わる新たな自治政府を設立するためである。BTCは、2017年6月16日にBBLを起草し、7月17日にドゥテルテ大統領に提出した。しかしながら、2017年9月現在においても大きな進展はみられない。
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2017.08.11
フィリピン南部新バンサモロ基本法案の策定
2016年11月2日、ロドリゴ・ドゥテルテ大統領はバンサモロ移行委員会(Bangsamoro Transition Commission: BTC)を15人から21人に拡大して新たに発足させるべく、行政命令(Executive Order)第8号を発令した。委員を21人に増員することで、より多様な意見を取り入れた包括的なバンサモロ基本法案(Bangsamoro Basic Law: BBL)を策定することがねらいである。2017年2月24日、ダバオ市において、ドゥテルテ大統領が出席するなか、拡大BTCの発足式が行われた。