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2018.03.26
日下部 尚徳 バングラデシュバングラデシュからみたロヒンギャ難民問題:その背景と難民キャンプの現状
2017年8月の「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)を名乗る武装勢力によるミャンマー警察・軍関連施設の襲撃のあと、70万人ものロヒンギャが国境を越えてバングラデシュ側に避難した。現地報道によると、それまでにバングラデシュにいた人びとと合わせて、計111万のロヒンギャが、難民となってバングラデシュ国内で生活を送っている。
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2018.03.26
石井 正子 フィリピン南部マラウィ市街戦:復興と「歴史的不正義」のゆくえ
2017年10月23日、フィリピンのロレンサナ国防長官は、ミンダナオ島・マラウィ市で展開された「マウテ・グループ」との戦闘の終息宣言を発表した。「マウテ・グループ」とは、マウテ家のオマルとアブドゥッラーという兄弟が中心であったためそう呼ばれているが、本人たちは「イスラム国(IS)」と名乗っていた[1]。
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2018.03.20
下澤 嶽 バングラデシュバングラデシュ、チッタゴン丘陵の最近の政治動向
チッタゴン丘陵は、バングラデシュ南東部に位置するなだらかな丘陵地帯である。古くから、モンゴロイド系の民族がここで焼畑農業を営み暮らしてきた。現在11の民族、約60万人がここで暮らしている。宗教は仏教徒が一番多いが、ヒンドゥ教徒、キリスト教徒もいる。
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2018.02.22
松野明久 平和構築全般西サハラ:「行き詰まり」の構図と打開への展望
1975年にスペインからの独立過程にあった西サハラを隣国モロッコが侵攻し、以来占領し続けている問題で、国連はモロッコ政府と西サハラの独立運動組織ポリサリオ戦線(以下ポリサリオ)と協議を続けてきた。1991年には、国連安保理が、両者の停戦合意を受け、当時のアフリカ統一機構(OAU)と協力して西サハラで住民投票を実施することを決定し、国連西サハラ住民投票派遣団(MINURSO)を組織した。これで紛争は解決するかに思われた。