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  • 法の裁きと集落の人間関係 プロムプラシット寺院事件:癒えない傷跡

    2018.05.23

    ソムサタイ深南部
    法の裁きと集落の人間関係 プロムプラシット寺院事件:癒えない傷跡

    タイ深南部紛争においては、特に2004年に治安が悪化して以降、仏教僧と公立学校の教師がタイ政府による支配の象徴として暴力の対象となり、これが現地に住む仏教コミュニティの不安を煽り、ムスリムコミュニティへの不信感と憎悪の感情を深めてきた。


  • バルヤーン・ウェーマノーとポンドック・ジハードからの教訓

    2018.05.23

    ザハリタイ深南部
    バルヤーン・ウェーマノーとポンドック・ジハードからの教訓

    タイ深南部では、タイ政府側の治安部隊と、タイ政府からの分離独立を求めているマレー系武装勢力との対立が2004年以降深刻化している。最大の武装勢力は、BRN(Barisan Revolusi National:民族革命戦線)であると言われているが、BRNの組織の実態とメンバーのリクルート方法にはわかっていないことが多い。


  • バングラデシュからみたロヒンギャ難民問題:その背景と難民キャンプの現状

    2018.03.26

    日下部 尚徳バングラデシュ
    バングラデシュからみたロヒンギャ難民問題:その背景と難民キャンプの現状

    2017年8月の「アラカン・ロヒンギャ救世軍」(ARSA)を名乗る武装勢力によるミャンマー警察・軍関連施設の襲撃のあと、70万人ものロヒンギャが国境を越えてバングラデシュ側に避難した。現地報道によると、それまでにバングラデシュにいた人びとと合わせて、計111万のロヒンギャが、難民となってバングラデシュ国内で生活を送っている。


  • 21世紀ピンロン連邦和平会議の現状と今後の展望

    2018.03.26

    石川 和雅ミャンマー
    21世紀ピンロン連邦和平会議の現状と今後の展望

  • マラウィ市街戦:復興と「歴史的不正義」のゆくえ

    2018.03.26

    石井 正子フィリピン南部
    マラウィ市街戦:復興と「歴史的不正義」のゆくえ

    2017年10月23日、フィリピンのロレンサナ国防長官は、ミンダナオ島・マラウィ市で展開された「マウテ・グループ」との戦闘の終息宣言を発表した。「マウテ・グループ」とは、マウテ家のオマルとアブドゥッラーという兄弟が中心であったためそう呼ばれているが、本人たちは「イスラム国(IS)」と名乗っていた[1]。