新着記事NEW ARTICLES

  • 過去の処理と現状の改善 ―アジアにおいて移行期正義はなぜ重要なのか

    2014.01.16

    クリストファー・K・ラモント平和構築全般
    過去の処理と現状の改善 ―アジアにおいて移行期正義はなぜ重要なのか

    移行期正義という新たな分野に研究者や現場の人々の関心がここ20年高まり続けている。今や過去の人権侵害・大規模残虐行為に対する責任問題にも目を向けなければ、政治的移行や戦時から平和への移行を理解することは考えられない。これ


  • アチェ和平合意までの道程

    2014.01.15

    井上 治平和構築全般
    アチェ和平合意までの道程

    アチェの概要  アチェ州はインドネシアの西端すなわちスマトラ島の北西部に位置する。面積は57,956㎢で、日本でいえば九州と四国を合わせた程度、国でいえばクロアチアとほぼ同じ広さである。人口は4,693,3934人(2


  • アチェ和平合意とその後の展開

    2014.01.15

    井上 治平和構築全般
    アチェ和平合意とその後の展開

    「クライシス・マネジメント・イニシアティブ(CMI: Crisis Management Initiative)」の仲介によるインドネシア政府とアチェ独立運動(GAM)との和平交渉は計6回行われた。第1回は2005年1


  • タイ深南部が抱える紛糾:その原因と出口戦略

    2014.01.15

    ポール・チェンバースタイ深南部
    タイ深南部が抱える紛糾:その原因と出口戦略

    2014年に入り、タイの深南部での暴動がかつてないほど長々と続いている。150年も続く紛争の後、2004年以降この10年間で武力抗争は激化し、2013年には和平交渉が試みられたにもかかわらず、紛糾は衰えない。このような状


  • 民族集団に独立の権利はあるのか: 自決・分離と冷戦後の国際関係

    2014.01.07

    松野明久平和構築全般
    民族集団に独立の権利はあるのか: 自決・分離と冷戦後の国際関係

    はじめに  今日世界各地で見られる紛争は、国家の中央政府とその国内の民族集団との間で起きているものが多い。民族集団は独立ないしは自治を求めるが、中央政府はそれを許そうとしない。こうした民族紛争を国際社会はどう考えるべきだ