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  • ジュマの人びとの暮らしと文化

    2017.03.24

    渡部清花 バングラデシュ
    ジュマの人びとの暮らしと文化

    チッタゴン丘陵では平野部からベンガル人を連れてくる入植政策と、軍基地を建設し、推定1万人〜3万人の軍を配備した政策が引き金となり、20年にわたって先住民族の人々との紛争が勃発した。彼らは、ベンガル語で「焼き畑をする人」という意味の「ジュマ」を自らの総称として使用している


  • 民族の「年代記」と「聖域」、そして「未来」:タイ深南部を訪ねて考えたこと

    2017.02.23

    星野 俊也 タイ深南部
    民族の「年代記」と「聖域」、そして「未来」:タイ深南部を訪ねて考えたこと

    歴史とは、「現在と過去との間の尽きることのない対話(an unending dialogue between the present and the past)」と論じたのは英国の歴史学者E.H.カーである。この立場は、歴史を客観的な実証のプロセスから解放し、主観性を免れえない過去の人々の記憶や記録と、たとえ歴史学者であったとしてもやはり特定の主観性を免れえない現在の我々とが対話をし、その相互関係のなかから深い洞察や理解を得ようとするものである。


  • ドゥテルテ政権下での和平実現の見通し:ムラドMILF議長とのインタビュー

    2017.02.12

    石井 正子 フィリピン南部
    ドゥテルテ政権下での和平実現の見通し:ムラドMILF議長とのインタビュー

    2016年7月18日、ドゥテルテ大統領は、「バンサモロの平和と開発のためのロードマップ」を承認した。このロードマップは、連邦制への移行とバンサモロ政府設立を同時に目指す方針を反映したものである。ドゥテルテ新政権の下での和平実現の見通しについて、石井正子立教大学教授が、ムラドMILF(モロイスラム解放戦線)議長にインタビューを行った。


  • タイ深南部紛争における内/外ダイナミックスとその和平へのインプリケーション

    2017.02.12

    松野明久 タイ深南部
    タイ深南部紛争における内/外ダイナミックスとその和平へのインプリケーション

    タイ深南部マレー系住民の民族運動の内部には、ダイナミックスを生んでいる対立軸が少なくとも3つあると思われる。それらは「旧世代」対「新世代」、「民族主義」対「イスラミズム」、そして領域の「内」対「外」である。対立軸といっても2つ目の軸を除いては本質的に対立する2項ではない。


  • コロンビアにおける和平プロセス:その背景と課題

    2017.01.29

    幡谷則子 平和構築全般
    コロンビアにおける和平プロセス:その背景と課題

    2016年、南米コロンビアでは長年の左翼ゲリラ、「コロンビア革命軍-人民軍(FARC-EP)」(以下FARC)と政府の間での和平プロセスに大きな動きがあった。コロンビアでは過去60年以上、FARCに限らず、多様な左翼ゲリラ組織、そしてそれに対抗する非合法軍事組織である右派の傭兵集団あるいは準軍事組織であるパラミリタリー、そして傭兵も擁する麻薬犯罪組織や組織犯罪集団などが形成されてきた。


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