事業紹介

1994年
事業

076 中国華僑動向調査

事業内容
「華僑」は、中国本土の経済発展に対して大きな役割を果たすようになっています。特に昨今の動向は中国本土の動きに密接に結びつき、複雑の度を深めてもいます。中国自体の国際社会へのインパクトも高まっていますから、いま「華僑」の動向を正しく総合的に把握することは、アジアおよび世界の経済発展のためにもますます重要度を増しています。
そうした背景から本事業は、「華僑」についての正確・詳細な報告書を作成するために実施されました。

遊仲勲氏をはじめとする調査委員会を設置し、華僑・華人の経済動向について各専門分野ごとに報告し、内容を調査するとともに、中国広州・厦門・大連・内モンゴル・モンゴル・香港・シンガポール・台湾・ソウル・ジャカルタ・バンコクなど東南アジアの各国・都市において現地調査を行い、調査報告書を作成しました。

また、カンボジア復興などに華僑3グループが大きな影響力を行使しつつあることや、北東アジアにおける華人の動きなどを含めて、華人の問題は常に変化しており、見通しを持った専門家が新しい情報をもとにその研究を活性化させ、そうした成果も報告書にもりこまれました。
なお、報告書は95年3月に出版の予定です。

事業実施者 笹川平和財団 年数 2年継続事業の2年目(2/2)
形態 自主助成委託その他 事業費 8,486,597円
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游仲勲編著
『華僑・華人経済 日本・アジアにどんな影響を及ぼすか』
ダイヤモンド社 1995年

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当時、中国の経済発展に対し「華僑」が大きな役割を果たしていることが顕著になりだし、その動向を正しく把握する必要性が高まっていました。そこで、游仲勲氏を中心とする調査委員会を設置し、華僑、華人の経済動向について調査しました。調査は、東南アジアの各国都市で現地調査も行い、最終的に調査報告書を作成しました。

本事業の成果は、書籍として刊行されています。


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游仲勲編著『21世紀の華人・華僑 その経済力が世界を動かす』
ジャパンタイムズ 2001年

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Yu Chunghsun eds. "Ethnic Chinese: Their Economy, Politics and Culture", Tokyo:The Japan Times, Ltd., 2000.

関連事業がございます。そちらもご覧ください。 1995年事業 「112 華人研究世界大会準備」
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