事業内容
太平洋島嶼国の学校教育は、植民地時代に確立された基盤を、独立後も旧宗主国の主導で継続しており、西洋中心の内容となっています。本事業は島嶼国の公共史が域内の協力を深めつつ、島嶼地域独自の文化・歴史を教材化し、独自の教育内容を開発することを目的とします。
事業を進めるにあたっては、コーディネーター役のオーストラリア研究者が各地のニーズ、現状調査を実施するとともに、島嶼国の現場の教師が一堂に集まって事業計画を立てました。日本のオセアニア研究者の関心も高く、教育関係者の積極的な協力が得られています。
なお、本事業は、オーストラリアの教育関係者などを中心に、先進地域の主導で始まった事業ですが、事業の実施については、島嶼国出身の教師たちがイニシアチブをとりつつあり、教育内容などについても島嶼国独自の視点を失わない事業として進行しています。
事業実施者 |
ニューサウスウェールズ大学(University of New South Wales/オーストラリア)
|
年数 |
5年継続事業の1年目(1/5) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
10,169,020円 |