事業紹介

1994年
事業

073 第2回日中学生会議

事業内容
若者同士、学生同士、それも優秀な学生同士が、国境を越えて率直に論じ合えば、明日のための貴重な何かが必ずそこから芽生えてきます。
この事業は、学生という立場を活かした率直な討論や各種の活動を通じて、異文化への理解と自国の再認識を深め、日中学生同士の意義深い交流を推進させることが目的です。
94年度は、北京大学、清華大学、復旦大学から計17名を日本へ招へいし、「日本の経済発展の光と影」を中心テーマに、教育、経済、社会、歴史など各分野にわかれて分科会(討論会およびフィールドワーク)を開催しました。日本経済をいわば「鏡」にして、そこに映し出された中国-変動社会から安定社会へ転換しようとしている現代中国の種々の問題点について提示と考察をしようという試みです。中国の未来を担うべき人材が、現状への認識を広げるためのタイムリーな内容となりました。加えて、招へいされた中国学生たちは、社会見学、ホームステイ等を通じて日本社会を実地に体験しました。

また、同時期に日中韓露の4ヵ国学生シンポジウムが開かれ、学生会議組織内の国際交流が実現するという成果もありました。
さらに、中国側学生が日本側学生と共に会議を作りあげることにより、単なる会議出席者としてではなく、会議の実行者としての意識を向上させたことも大きな収穫でした。具体的には、組織運営に関して将来的展望に立った方向性、意義を日中双方で確認したこと。資金面、運営面でも具体的進展があり、特に相互分担の原則について中国側が理解を示し、それに向けての課題事項が協議書にもりこまれたこと等々が、中国側組織の充実という当初の目的に向けての大きな前進となりました。

事業実施者 日中学生会議 年数 1年継続事業の1年目(1/1)
形態 自主助成委託その他 事業費 2,707,163円
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