事業内容
本事業では世界に通用する国際関係学の専門家・実務者を日中共同で養成することを目的に、北京大学国際政治学部内に修士号取得のための国際関係学講座を開設しました。この講座を通じて、優秀な人材を育成するとともに、中国における国際関係学の学問体系としての確立を目指しています。
第1期生としてきわめて質の高い学生10名(中国人8名、韓国人2名)を選び、国際的な教授陣により、国際関係学の専門家に必要な学際的な教育を基礎から実施しました。これに際しては、学生全員に奨学金も支給しました。第1学期終了時点では学生全貝が優秀な成績を修め、国際関係領域の研究者・実務者を目指して第一歩を踏み出しだのは大きな成果です。
中国ではまだ数少ない事例ですが、中国人と外国人(韓国人)の学生が同じコースで勉学する実践モデルとしても、本コースは各方面から注目を集めています。
また、外国民間団体(香港・マカオを除く)が、中国の大学と協力して大学院レベルの研究コースを作ることも初めての試みであり、その点でもこの事業は意義深いものとして評価されています。
なお、94年度は米人教師が計3人講義を担当したのに対し、日本人派遣教授による講義は実現できませんでした。これは95年度に解決すべき課題として残されています。
事業実施者 |
笹川平和財団
北京大学国際政治学部
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年数 |
3年継続事業の1年目(1/3) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
14,264,085円 |
世界に通用する国際関係学の専門家・実務者を日中共同で養成するために、北京大学国際政治学部内に修士号取得のための国際関係学講座を開設しました。この講座を通じて、優秀な人材を育成するとともに、中国で国際関係学を学問体系として確立することを企図しています。
第一期生として中国人8名、韓国人2名を選び、国際的な教授陣により、国際関係学の専門家として必要な教育を実施しました。また、学生全員に奨学金も支給しました。
(3年継続事業の初年度)