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February 2015: Southern Thailand

1) 和平対話参加予定の武装勢力グループ
2) タイ政府を批判する英語の垂れ幕
3) 暴力事件の減少傾向
4) 大規模爆弾事件
5) 在タイ日本国大使館政治担当公使の深南部訪問
6) 深南部の政府プログラムと兵士引上げ計画
7) 第2回ピース・メディア・デー
1) 和平対話参加予定の武装勢力グループ
2) タイ政府を批判する英語の垂れ幕
5日、ヤラー県3郡の5カ所、パッタニー県およびナラティワート県の3カ所の計8カ所で、タイ政府を批判する英語の垂れ幕が掲げられているのが発見された。垂れ幕には、「シャム (Siam)の植民地による人権侵害に人々は苦しんでいる」などと、赤色インクで書かれていた。

3) 暴力事件の減少傾向
18日、バンポットISOC報道官は、ISOC第4管区の報告によると、先週の深南部3県における暴力事件数はこれまでより減少した、と述べた。先週の暴力事件数は10件だった。10件のうち、3件は治安関係、2件は個人間のトラブル、5県が原因解明中である。
また、2月10日~25日の期間においては、27件の暴力事件が発生し、10人が死亡、27人が負傷した。27件のうち、10件は武装勢力が関係しており、17件は一般的な事件だった。同期間中、タイ政府は11人の容疑者を拘束し、4つの銃火器を押収した。その内のライフル3丁はパッタニー県ヤラン郡の伝統的イスラーム宗教学校で押収された。
プラモートISOC第4管区司令官によると、武装勢力は人権や法制度の不公正に関して政府を批判する活動もおこなっており、政府の信頼を貶め、問題を国際化させようとしている。
4) 大規模爆弾事件
5) 在タイ日本国大使館政治担当公使の深南部訪問
27日、在タイ日本国大使館政治担当公使および書記官2名がヤラー県を訪れ、SBPACでクワンチャート・ウォンスパラーナン副事務局長、軍高官らと、深南部問題に対するタイ政府の取り組み や地域開発に関して会談した。

6) 深南部の政府プログラムと兵士引上げ計画
28日、ウドムデート陸軍司令官は深南部を訪問し、パッタニー県ヤラン郡で記者会見をおこなった。概要は以下のようである。
・爆弾製造拠点を捜索するために、より多くの簡易検閲所を設置する。
・法手続きと職業訓練プログラムを迅速化する。
・教育機会の拡大およびスポーツ・プログラムを実施している。
また、4月以降、陸軍第1管区~第3管区から駐屯している兵士の治安業務を陸軍第4管区兵士が徐々に引き継いでいく、と述べた。
また、平和を取り戻すための計画は約50%達成され、暴力事件によるダメージも減少している、とした。
7) 第2回ピース・メディア・デー
28日、プリンス・オブ・ソンクラー大学(ソンクラーナカリン大学)パッタニー分校で第2回ピース・メディア・デーが開催された。昨年の第1回ピース・メディア・デーに引き続き、武装勢力側からアブ・ハフェス・アル・ハキム(Abu Hafez Al-Haki)氏のビデオ・メッセージが公開されるなどした。会場には約800人の参加者があり、15の市民団体ネットワークが深南部の平和に関する見解をリリースした。
2年前の2013年2月28日は、タイ政府と武装勢力が和平対話開始に公式に合意・調印した日だった。

註:上記内容は主に以下のWEBサイトの記事等を参考に、筆者が編集した。
Bangkok Post (http://www.bangkokpost.com/)
Deep South Watch (http://www.deepsouthwatch.org/)
Deep South Journalism School (http://www.deepsouthwatch.org/dsj)
Isra News Agency (http://www.isranews.org/)
Matichon Online (http://www.matichon.co.th/)
National News Bureau of Thailand (http://thainews.prd.go.th)
The Nation (http://www.nationmultimedia.com/)
01 March 2015

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