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May 2014: Southern Thailand

2014年05月(May 2014)
1) 国家人権委員会(NHRC)の声明
2) 国連拷問等禁止条約専門家パネル
3) ハジャイ爆弾事件
4) ナラティワート県およびヤラー県連続爆弾事件
5) 女性・子供の犠牲者
6) パタニー県連続爆弾事件
7) クーデター後の人事異動
8) クーデター後の体制
1) 国家人権委員会(NHRC)の声明
2) 国連拷問等禁止条約専門家パネル
3) ハジャイ爆弾事件
4) ナラティワート県およびヤラー県連続爆弾事件
10日および11日、ナラティワート県とヤラー県で複数の爆弾が爆発し、ムスリム女性1人が死亡、8人が負傷した。ナラティワート県ではスンガイコーロク郡、スンガイパーディー郡、タークバイ郡で24件の事件が発生した。爆弾はナラティワート県スンガイコーロック郡の商業地区では8カ所で爆弾が爆発した。8カ所の内、6か所は10日、2か所は11日に起きた。爆弾事件で被害を受けたナラティワート県スンガイコーロック郡のセンター・スーパーマーケットの被害額は5,000万バーツにのぼるという。同県スンガイパーディー郡では、爆弾の爆発により火災が発生し、住宅5棟と学校2校が被害を受けた。同県タークバイ郡では、3か所で爆弾が爆発し、多くの不動産が損害を受け、また、5人が負傷した。電柱が破壊された。ヤラー県ターントー郡の2か所で爆発した。また、ヤラー県ではムアン・ヤラー郡、クロンピナン郡、ターントー郡、ヤハー郡、バンナンサター郡で11の事件が発生した。同県ヤハー郡では、電柱2本が破壊された。クロンピナン郡の1か所、バンナンサター郡の2か所では反政府活動グループによる襲撃があった。ナラティワート県警察によると、一連の事件は同一グループの犯行であるという。容疑者と思しき男性の姿が監視カメラに捉えられており、同県警は逮捕状を請求するという。
なお、爆弾事件との関連は不明だが、14日にナラティワート県チョアイローン郡および同県ランゲ郡で鉄橋が爆破され、列車の運行ができなくなり、同県スンガイコーロック郡への鉄道網が遮断された。
5) 女性・子供の犠牲者
6) パタニー県連続爆弾事件
7) クーデター後の人事異動
24日、国家平和秩序維持評議会(The National Council for Peace and Order:NCPO)は、同評議会布告11号を発出し、タウィーSBPAC事務局長の首相府への異動を発表した。パーヌ・ウタイラット内務省監察官が新事務局長を兼任することが報じられた。パーヌ新事務局長は民主党政権時代の2009年11月から2011年10月までSBPACの所長や事務局長を務めていたが、2011年にタクシン派政権により首相顧問に異動となった後、2012年に内務省に異動となった。パタニー県ノーンチック出身で、ヤラー県副知事、パタニー県知事など深南部での勤務経験が豊富である。
また、タイ深南部紛争の和平対話政府代表団メンバーであったニパット国防事務次官も異動となった。
パラドン元NSC事務局長に続き、タウィー氏、ニパット氏が異動となったことにより、和平対話に悪影響が出ることが懸念される。
8) クーデター後の体制
24日に発令された国家平和秩序維持評議会布告34号により、SBPACはNCPO議長に直属することになった。
また、28日に開かれたNCPOの会議では、暫定的処置として、ISOC第4管区前線本部の監督下で、SBPACはバンコクに拠点および深南部に前線本部を設置し、協力して深南部問題解決のための政策・戦略を推進するために、SBPACと協力して問題解決指針を提出するよう、ISOC第5実施連携センターに対して命じられた。
2014年1月~2014年5月の暴力事件(別表参照)

註:上記内容は主に以下のWEBサイトの記事等を参考に、筆者が編集した。
Bangkok Post (http://www.bangkokpost.com/)
Deep South Watch (http://www.deepsouthwatch.org/)
Deep South Journalism School (http://www.deepsouthwatch.org/dsj)
Isra News Agency (http://www.isranews.org/)Matichon Online (http://www.matichon.co.th/)
Matichon Online (http://www.matichon.co.th/)
National News Bureau of Thailand (http://thainews.prd.go.th)
The Nation (http://www.nationmultimedia.com/)
