2013.06.07
  • アーカイブ

May 2013: Southern Thailand

2013年5月

1) タクシン元首相のマレーシア訪問
 5日、タクシン元首相がマレーシアを訪問した。同元首相法律顧問のノパドン氏によると、訪マは宗教指導者と会談するためであり、一部で言われているようなBRNのハサン・タイップ氏に会うためではない。また、同元首相はマレーシア総選挙に勝利したナジブ首相に祝電を入れ、併せて、和平対話への継続的な支援求めた、とのことである。

2) 和平対話タイ政府側代表メンバーのインドネシア訪問
 27日、タウィーSBPAC長官がインドネシアを訪問し、同国に潜んでいる、または、同国で訓練を受けているとされる反政府武装グループ・メンバーの逮捕への協力を求めた。訪問には、和平対話タイ政府側代表メンバーも同行した。

3)勾留者の釈放と逮捕状の取り消し
 16日、南部国境地域の治安機関と県裁判所は、1,357人の反政府武装グループ・メンバー容疑者の逮捕状の取り消しについて協議をした。容疑者に出されている逮捕状の取り消しを、ケース・バイ・ケースで検討していくとされる。反政府武装活動との関わりで12年の懲役刑を受けたアンワー氏のケースが引き金となり、BRNの要求事項にもなっている勾留者の釈放を求める陳情書にパッタニー県刑務所の約100人の勾留者が署名をした。

4)BRN、2回目のビデオ・クリップ公開
 26日、BRNは2回目のビデオ・クリップをユーチューブ上に公開した。同ビデオ・クリップでは、アダム・ムハマット・ノー氏が、BRNの5つの要求事項について説明をした。

<関連映像>


5) BRN、3回目のビデオ・クリップ公開
 30日、BRNは3回目のビデオ・クリップをユーチューブ上に公開した。同ビデオ・クリップでは、アブドゥラカリム・カリィ氏が、暴力事件にはタイ陸軍が起こした事件もあると述べ、パタニの人々への暴力行為を止めるように呼びかけた。また、ハサン・タイップ氏は、タイ(サイアム)の植民地からパタニを解放するために戦う、と述べた。

2013年4月の暴力事件(別表参照)

註:上記内容は主に以下のWEBサイトの記事を参考に、筆者が編集した。
Bangkok Post (http://www.bangkokpost.com/)
Deep South Watch (http://www.deepsouthwatch.org/)
Deep South Journalism School (http://www.deepsouthwatch.org/dsj)
The Nation (http://www.nationmultimedia.com/)
Matichon Online (http://www.matichon.co.th/

HITOMI FUJIMURA山本一恵(ミャンマー在住)

APBI Monitor

関連記事

  • November 2015: Myanmar

    2016.01.02

    山本 一恵 アーカイブ
    November 2015: Myanmar

    8日に総選挙が実施された。投票終了時刻の午後4時から開票作業が始まり、同日深夜までには大勢が判明し、国民民主連盟(NLD)の圧倒的勝利が確実となった。選挙管理委員会は翌日9日午後から、一日6回各地区の公式開票結果を順次発表し、最終的な公式開票結果は19日に発表された。


  • December 2015: Southern Philippines

    2016.01.02

    大矢 南 アーカイブ
    December 2015: Southern Philippines

    大矢 南 1) 人権団体、現政権下で民兵組織に殺害された民間人94人に上ると発表 2) 国家公安委、大量虐殺事件に関与した警官32人を行政処分 3) 移行期正義和解委、政府とMILFに報告書提出 4) バシ


  • November 2015: Southern Philippines

    2015.12.10

    大矢 南 アーカイブ
    November 2015: Southern Philippines

    フィリピン日本人商工会議所を含む財界13団体は3日、首都圏マカティ市内で記者会見を開き、アキノ現政権下での可決が危ぶまれているバンサモロ基本法案について、早期可決を促す共同声明を発表した。


  • October 2015: Myanmar

    2015.12.09

    藤村 瞳 アーカイブ
    October 2015: Myanmar

    民族宗教保護協会(通称マバタ)が10月2日から4日にかけて、民族宗教保護法の成立を祝う記念式典を開催した。式典には僧侶2500名が参加し、マバタを率いる高僧らも出席した。民族宗教保護法とは、仏教徒女性婚姻特別法や一夫一妻制度法などを含む4つの法案の総称であり、これらの法律成立のためにマバタは2012年から活動を行なってきた。これらの4法案は今年9月までに全て可決され法律として成立した。