平和構築全般ISSUES IN PEACEBUILDING
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2016.02.15
山田 裕史 平和構築全般カンボジアの平和構築における市民社会の役割 ―懸念されるNGO法の影響―
1970年から政権の座をめぐる政治勢力間の対立が全面的な武力紛争に発展したカンボジアでは、1991年10月の「カンボジア紛争の包括的な政治解決に関する協定」(以下、パリ和平協定)の締結にともない結社の自由が認められるようになった。以後、政党と並んで市民社会組織の結成が相次ぐとともに、カンボジア国内で活動を開始する外国の市民社会組織も急増した。
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2016.02.14
中内 政貴 平和構築全般平和構築における軍事力の役割と問題点 ―旧ユーゴスラヴィアの事例から
中内 政貴 (Masataka NAKAUCHI) 大阪大学大学院国際公共政策研究科 特任准教授 問題の背景 冷戦後に盛んに取り組まれるようになった平和構築(peace-building)においては、当初は経済・社
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2015.11.17
クリストファー・K・ラモント 平和構築全般チュニジア国民対話カルテット:アジア地域のモデル?
クリストファー・K・ラモント 2015年10月9日、ノルウェー・ノーベル委員会は、「チュニジアにおける多元的民主主義の構築に決定的な貢献をした」として、チュニジア国民対話カルテットにノーベル平和賞を授与した
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2015.08.05
井上 治 平和構築全般アチェ和平合意から10年 〜内部抗争が続く中、置き去りにされる合意の完全実施
井上 治(拓殖大学教授) 武力紛争にはもう戻らない アチェ和平合意10周年が近づいた2014年12月15日、アチェ州政府は住民保護及び政治・民族統一局(Kesbangpol Linmas)の建物内に和平記念講堂をオー
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2015.03.11
富樫耕介 平和構築全般紛争再発のリスクと防止の条件: 平和構築のパラドックス
はじめに 一度、紛争を経験した地域において平和を定着させることは容易ではない。紛争後の地域は、5年以内に紛争を再発させる可能性が高いと言われ(Zürcher 2007; Collier et al. 2008)、実際に