笹川日中友好基金ではさまざまな研究活動を支援したり自ら企画したりしていますが、なかには、その成果を書籍などにして公刊したものがあります。ここではそれらの書籍をご紹介しています。
【原著】浜野潔、井奥成彦、中村宗悦、岸田真、永江雅和、牛島利明『日本経済史1600‐2000―歴史に読む現代』慶応義塾大学出版会、2009年
浜野洁、井奥成彦、中村宗悦、岸田真、永江雅和、牛島利明著/彭曦,刘妹含,韩秋燕,唐帅译《日本经济史 1600-2000》南京大学出版社,2010年
【選者の評】本書『日本経済史1600‐2000』は、近世の経済的遺産が近代の工業化に果たした役割に着目し、1600年(関ヶ原の合戦以来)から2000年までという広い範囲にわたって、比較史的観点をふまえて叙述した日本経済史である。四百年間を射程に入れた経済史といえば壮大な書物を想像するが、もともと資料に乏しい江戸時代の経済を詳しく論じても仕方がないという思い切りのよさもあって、日本経済の歩みを鳥瞰的に知りたい人に手ごろなテキストになっている。
この本は、今、日本図書館協会選定図書になっている。また、新しい教科書として、慶応義塾大学や関西大学をはじめ、日本各地の多くの大学で使われている。
本書の中国語版は、中国の読者で日本経済史の知識がない者でも十分楽しめる。とくに、戦後の経済の仕組みが詳しく描かれているので,経済史に関心のある人にとってもまたそれなりに面白く読める本だと思う。教科書として、中国の大学にも紹介したい。