笹川日中友好基金ではさまざまな研究活動を支援したり自ら企画したりしていますが、なかには、その成果を書籍などにして公刊したものがあります。ここではそれらの書籍をご紹介しています。
【原著】青弓社編集部 編『富士山と日本人』青弓社、2002年
青弓社編集部編/周以量译《富士山与日本人》社会科学文献出版社,2010年
【選者の評】富士山が日本の象徴だということは誰もが知っている。しかし、シンボルとして成り立つまでの過程や、富士山にまつわる文化的知識まで知る人は少ないだろう。それを本書は教えてくれる。たとえば、富士山のイコノロジーと日本人の心性や、美術史において富士の絵のもつ意味、近代日本における教科書と富士山の関係、登山の歴史における富士山の位置づけ、あるいはまた、富士山の宗教的な意味合い、文学における富士山の描写、さらには、外国人の目から見た富士山について、など。それらをそれぞれの専門家らが論じることによって、富士山の全体像があきらかになる。そうやって全体像をつかむことによって、われわれは日本文化について知識を得るだけでなく、日本文化の深層に隠されたものを見出すことができるのである。