事業内容
当基金では、1998~99年度、「南水北調西線計画基礎調査」事業を実施し、調査結果が、西線計画実現の可能性に関する基礎調査として、中国政府等に報告されました。本事業はその調査報告の結果に基づき、西線計画の実施段階において最も問題となる、環境問題を正確に把握するための生態環境の基礎調査を実施するものです。
本年度は、宮脇昭国際生態学センター所長をはじめとする日本の環境問題専門家の指導の下、華北水利水電学院(於:中国・鄭州)の崔雲昊教授を中心とした研究グループが、①生態環境基礎調査、②大渡河水系の生態予備調査、③黄河源流域の生態予備調査、④トンネル工事による周辺山岳地帯への影響予備調査、⑤大渡河ダム建設にかかる生態予備調査、⑥ヨーロッパ、
ラテンアメリカにおける流域変更後の生態調査結果の収集などを行いました。また、日本国内で南水北調西線研究会を2回開催しました。中間調査報告書は、中国政府、国際援助機関、環境省、国土交通省などに提出されました。
事業実施者 |
笹川平和財団
華北水利水電学院(中国)
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年数 |
2年継続事業の1年目(1/2) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
3,261,633円 |