事業紹介

2003年
事業

236 21世紀若手日本研究者フォーラム

事業内容
将来を担う若い世代の交流と対話は、日中両国の相互信頼と協力関係を築くうえできわめて重要です。本事業は、日中両国の若い世代間の相互理解の鍵を握る両国の若手日本研究者に着目し、1999年度から5年計画で、彼らの研究交流活動を支援してきました。若手研究者たちが集まって研究成果を共有する場をつくり、問題意識の共有と研究水準の向上、ネットワークの強化、研究成果の政策提言および世論形成に対する影響力を向上させることが目的です。
事業の中心内容は、中国国際友好聯絡会と中国社会科学院日本研究所の共催により、年に1回、日中両国の若手研究者が参加するフォーラムを北京で開催することです。会議参加者は、毎年40人、5年間で200人に上りました。テーマは、99年度「日本の政治外交」、2000年度「現代日本の社会思潮」、01年度「日本と北東アジアの経済協力」、02年度「中国人の日本観と日本人の中国観」、そして03年度「世界の中の中日関係」というものでした。
フォーラム参加者は、研究論文を提出・発表し、これに基づいて研究発表と活発な情報・意見交換を行い、問題意識の共有と研究水準の向上につとめました。若手学者に加え、多数の駐中国日本大使館関係者および両国のマスコミ関係者も、毎回オブザーバーとして参加しました。
フォーラム終了後、発表論文の抜粋は、中国社会科学院日本研究所によって『21世紀日本研究シリーズ』と題する論文集にまとめられ、毎年、中国の有力出版社である世界知識出版社から発行されています。さらに、若手研究者の意見を各方面に反映させるべく、政策提言の内容を盛り込んだ事業報告書を関係部門に提出しています。
年に1度の会議をきっかけに、日中両国の若手日本研究者の交流と親善を強化することも、本事業の目的の1つです。事業を5年間継続したことにより、日中の関連分野の若手日本研究者たちの相互理解と親交が深められ、分野別の共同作業が行われる基盤が築かれました。現在、中国社会科学院日本研究所が事務局を務め、両国の研究者が自主的にネットワークを形成し、特定のテーマをめぐって共同研究をする事業も進められています。

事業実施者 中国国際友好聯絡会(中国) 年数 5年継続事業の5年目(5/5)
形態 自主助成委託その他 事業費 2,363,231円

本事業の成果は、書籍として刊行されています。
蒋立峰主編『21世紀中日関係発展構想』北京:世界知識出版社、2004年。

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