事業紹介

2009年
事業

第5回太平洋・島サミットに向けての提言

事業内容
太平洋・島サミットは、1997年に東京で開催されて以来3年ごとに開催され、日本と太平洋島嶼国の関係強化や同地域の発展について、首脳レベルが議論を行う場となっている。5月22~23日に北海道・トマムで開催される第5回サミットでは、「パシフィックプラン」に代表される島嶼国側のニーズを踏まえた上で、環境・気候変動、持続可能な開発、教育等の分野に関わる議論を行う予定である。今回のサミット開催を機に、日本の民間財団と太平洋島嶼地域の各種 NGOや有識者が連携し、環境と教育などの分野で意見集約を行う。それらを広く発表することによって、日本における太平洋島嶼国に対する関心を高めるとともに、島サミットにおける活発な議論の推進に貢献する。本事業では第5回太平洋・島サミット開催に先立って行われるプレイベントとして、環境問題をテーマとする国際シンポジウムと島嶼国出身の留学生を集めた会議を開催する。これら2つの活動を通じて、日本における太平洋島嶼国への関心を喚起するとともに、日本に滞在する島嶼国出身の留学生のネットワークの構築に寄与し、島嶼国からの留学生が具体的な提言を提示することを支援する。

本事業は以下の2つの活動を実施する。

  • 環境問題をテーマとする国際シンポジウムの開催(2009年5月13~14日、於東京)
    第5回太平洋・島サミットの1週間前にあたる5月13~14日の2日間にわたり、島嶼国における海洋汚染や環境保護をテーマとする国際会議を東京で開催する。開催にあたり、ミクロネシア・ポリネシア・メラネシアの3地域から環境問題を所管する政府機関・環境NGO等12名を招へいする。パラオ大統領在任中に環境保護運動である「ミクロネシア・チャレンジ」を推進したレメンゲサウ議員と東京農業大学/石弘之教授を共同議長として、日本のNGO等と議論を行う。13日の午後は関係者のみので提言作成に向けた討議を行い、14日は島嶼地域の環境問題について、各地域の代表によるプレゼンテーションを行う。シンポジウムの最後に、島嶼地域での海洋汚染や環境保護に向けた具体的な取り組みを促す提言を採択する。また、シンポジウム開催に合わせて、写真による展示会も行う。
  • 島嶼国留学生会議の開催(2009年5月20~23日、於東京、北海道トマム)
    5月20日に太平洋島嶼国地域からの留学生約40名を集め、島嶼国留学生会議を開催する。会議では、参加者それぞれの留学経験に基づき、太平洋島嶼国の実情と将来を配慮した教育分野での支援に関する提言を作成するほか、島嶼国留学生ネットワークの形成と今後の活動について議論する。また、サミット出席のために訪日する太平洋島嶼国の首脳たちとの懇談も行う。また5月22~23日には、外務省が用意するNGO枠で留学生代表を島サミットへ派遣し、留学生会議で採択した提言書を提出する。
なお本事業は、日本財団助成による海洋性国家支援資金にて実施するものである。

事業実施者 笹川平和財団 年数 1年継続事業の1年目(1/1)
形態 自主助成委託その他 事業費 20,000,000円
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