事業紹介

1993年
事業

インドシナ市場経済トレーニング

事業内容
本事業は、ベトナム、ラオス、カンボジアおよびミャンマーの政策立案担当者を対象に、これら各国における経済改革の推進に役立つ、多面的かつ総合的なトレーニングを実施することが目的です。
本年度のトレーニングは、ベトナム25名、ラオス3名、カンボジア3名、ミャンマー2名、計33名の政策立案担当者に対して実施されました。その概要は次の通りです。

  • 主にタマサート大学およびチェンマイ大学において、ミクロ・マクロ経済、セクター別分析、人的資源開発の分野の訓練を実施(3週間)。この期間内に、当基金から3名の日本人専門家を派遣し、日本の経済管理、政策立案について講義しました。
  • バンコクおよびタイ国内において、ODAによるインフラ整備の実情などを実地見学(1週間)。また、日本大使館とJODCの協力を得て、日本のODAおよび投資の現状に関するセミナーを開催しました。
  • マレーシアおよびシンガポールにおいて、それぞれの国の市場経済の現状を視察しました(1週間)。
これらの訓練は計画どおりに実施され、インドシナ各国に対してソフト面で支援するパイオニア的事業として、タイ国内からも高い評価を受けました。また、この訓練における教材をベトナム国家委員会が翻訳し、ベトナム語版『市場経済管理:理論と現実』(全3巻)が完成、出版されました。これは、多くのベトナム人に理論・実務両面にわたる市場経済の知識を提供するものであり、本事業の直接の成果といえるでしょう。

事業実施者 Human Resources Institute, Thammasat University/タイ 年数 3年継続事業の2年目(2/3)
形態 自主助成委託その他 事業費 29,981,764円