事業紹介

2012年
事業

中東人物交流

事業実施者 笹川平和財団(日本) 立命館アジア太平洋大学、日本中東学生会議、東海大学 年数 3年継続事業の3年目(3/3)
形態 自主助成委託その他 事業費 26,171,145円
事業概要
本事業は、中東イスラム地域において知日派や親日派の裾野を拡大するために、イラン、トルコ、湾岸諸国などを対象として継続的かつ戦略的な人物交流を行い、日本との相互理解を促進することを目的とする。
中東イスラム地域は地理的にも広く、多様で個性的な国々で構成されている。地域との人物交流を推進するには、戦略的に優先順位をつけて対象国を絞ることが不可欠である。対日関係、同地域内での政治的影響力などを総合的に考慮して、イラン、トルコ、エジプトおよび湾岸諸国を重点に交流を図ることが効果的である。そのために、これら諸国のメディア、外交官、研究者、政治家など多様な分野から中堅の人物を招へいし、対日理解を促進し、知日派や親日派の増加を図る。
 今までにUAE高校生交流や中東学生交流を行い、若手交流に一定の成果を上げることができた。本年度も引き続き若手招へいを行い、将来の知日派や親日派の育成を図る。また今回は初めての試みとして「中東若手ジャーナリスト」招へいも実施。エジプトから4名の若手ジャーナリストを招へいする。
実施計画
最終年度として今年度は、下記の活動を行う。
  • 中堅交流(計22名)
    • イラン招へい(12名)
      中東地域で政治・外交面で影響力のあるイランの外務省(5月、2名)と同国国際 問題研究所(11月、10名)から外交官もしくは研究者を招へいし、日本の各分野の有識者と交流する。
    • トルコ招へい(8月、10名)
      トルコの「ルックイースト政策」研究の促進を図るため、ASEANや東アジア共同体の研究者などをイスタンブール・シェヒル大学に派遣し、トルコの研究者が参加する会議を開催する。
  • 青年招へい(計30名)
    • 中東若手ジャーナリスト招へい(6月、11月、各2名計4名:財団法人中東調査会へ委託)
      エジプトの若手ジャーナリスト計4名を招へいし、日本の新聞、テレビなどのジャーナリストとの交流を通じて、日本理解を促進する。
    • 中東学生招へい(11月、4名:日本中東学生会議へ委託)
      公募による応募者の中から招へい者(学部生、大学院生)を書類選考と面接により選抜する。招へいされた中東の学生は、大学や研究機関を訪問すると共に、日本の大学生との交流会や地方視察を通じて日本理解を深める。
    • イラン青年招へい(10月、12名:東海大学へ委託)
      イラン国際関係学院(外務省付属機関)の大学院生10名と引率教員2名を招へいする。東海大学で「人間の安全保障」などの研修を受け、外務省、研究機関への訪問を行う。将来の親日派イラン外交官を育成する。
    • 中東若手人材の招へい(2013年2月、10名) 
      「日本とイスラム世界への未来への対話」会議(外務省主催、於 東京)の青年セッションを当財団が主催する。2010年度(アブダビ)と2011年度(アンマン)の対話に参加した、UAEとヨルダンの青年各5名を日本に招へいする。
事業成果
イラン国際問題研究所の専門家と日本人有識者による第二回日本・イラン会議

イラン国際問題研究所の専門家と日本人有識者による第二回日本・イラン会議

本事業は、イラン・エジプト・トルコを戦略的な重点対象国として、それぞれの国で影響力のある中堅の外交官、研究者を招へいし、
日本の各分野の有識者と交流を図るものです。中堅交流としてイラン外務省付属の国際問題研究所(IPIS)の専門家を、青年招へいとしてイラン外交官候補者、エジプト人ジャーナリストおよびアラブ諸国の学生を招きました。また、UAEとヨルダンより大学生を招へいし、日本の学生との対話セミナーに参加しました。この中堅交流と青年招へいを通じて、中東と日本の相互理解の強化を図りました。
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