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【太平洋情報】太平洋の島々のニュースをお伝えします ~ブーゲンビル島の平和と経済発展~

2011.10.26

10月26日PIR PNG Post-Courier
ブーゲンビル島の紛争は、第二次世界大戦後、太平洋地域において最も深刻な紛争の一つである。パングナ鉱山を巡る環境問題、経済問題、社会問題等が原因となりパプアニューギニアからの分離独立運動が発生した。1988年からブーゲンビル革命軍の活動が活発化した。この紛争の結果、数千人の人々が死亡した。約20万人の島民のうち約7万人が避難所に逃げた時期もある。1998年に停戦合意が成立し、2001年にブーゲンビル平和合意が締結された。ブカ、セラウ、ブイン、アラワ等の都市地域における一人当たりの所得は、1983年において350米ドルであったが、2010年には1700米ドルに増加した。人々はどんどん自らの住宅を建設するようになっている。ブインは経済発展の中心地になっており、金の精錬業、ココア生産が主要な経済活動であるが、それらに住民が参加している。人々の所得の増加は、基本的必要を充実させ、それがひいては島の平和の維持につながるだろう。
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