方法/ステップ図
 このような防衛・同盟・外交の組み合わせからなる日本の国家安全保障戦略に関する提言を作成するにあたって、本プロジェクトでは次の3つのステップを踏みます。
 
 第一に、日本の安全保障上の利益の地理的な分布(本プロジェクトでは「戦略的水平線」と呼称します)を特定します。第二に、現下の国際システムにみられる戦略的な潮流に照らして、この「戦略的水平線」の中のどこで、いかなる形態の危険が生起しうるのかを、シナリオを活用しながら検討します。そして第三に、日本の安全保障上の利益に及んでいる、あるいは及びうる脅威を、現実化する蓋然性と日本に及ぼす悪影響の度合いという観点から評価し、蓋然性が高く且つ悪影響の度合いが大きい脅威の予防とそれへの対処に防衛力を優先的に割く場合の防衛力の姿、さらには諸々の脅威を予防しそれに対処するための同盟や外交のあり方を特定します。端的に言えば、本プロジェクトでは日本の安全保障にとって不可欠な利益とは何で、それはどこに分布しているのかを明らかにし、そこに及んでいるないし及びうる脅威とは何かを特定したうえで、それらの脅威から日本の国家的利益を守るために、リソースの制約を念頭に置きながら、どのように防衛・同盟・外交を組み合わせるのかを示そうとするものであります。
ステップ1~3

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