笹川平和財団では、アジア地域において政策決定や世論形成に影響力のあるオピニオンリーダーを日本に招へいすることで、日本とアジア諸国間の相互理解の一層の深化と、協力体制の強化に貢献する「アジアオピニオンリーダー交流」事業を本年度に立ち上げました。今回、前モンゴル国自然環境・グリーン開発大臣のオヨーン・サンジャースレン議員をお招きし、「民主化25年のモンゴル：教訓と展望」についてご講演いただきます。

　モンゴルは、1990年に起こった民主化運動により、計画経済と一党制の国家から、市場経済と多党制民主主義の国家へと変貌しました。この劇的変化は立法、政治、経済の広い分野に及びました。過去25年間にモンゴルが経験したこの変化と教訓は、冷戦終結以降、旧共産主義国家が経験した興味深い事例となりました。

　また外交の面では、モンゴルの独立は地政学的にロシアと中国という大きな隣国のパワーバランスによって保たれています。しかし、近年モンゴルは民主主義と経済発展をより強化するために、「第３の隣国」との関わりを求めており、日本は戦略的な第３のパートナーの一つになりつつあります。

　こうした近況を踏まえ、モンゴルの民主化の25年と今後の方向について、モンゴルの自然環境・グリーン開発大臣で、また外務大臣の経験もあるオヨーン議員からの話を伺える貴重な機会となっています。多くの皆様のご参加をお待ち申し上げております。

過去に実施した講演会などをYouTubeでご覧いただけます。
http://www.youtube.com/user/spfnews