笹川平和財団は、ワリード・シアム駐日パレスチナ常駐代表部大使をお迎えし、2011年6月29日（水）に、標記の演題で下記のとおり講演会を開催致します。

　2011年5月、政変後のエジプトの仲介により、パレスチナ解放機構（PLO）主流派ファタハと、ガザ地区を実効支配するイスラム原理主義組織ハマスは、挙国一致内閣を発足させることで合意しました。しかし、ハマスはイスラエル国家承認拒否の立場を続けており、イスラエルはハマスが参加するパレスチナ自治政府との交渉を拒否しています。
　パレスチナ統一政府とイスラエルの和平交渉再開は前途多難です。他方、パレスチナ自治政府は今年9月の国連総会で加盟を申請し、パレスチナ独立国家承認を求める方針を示しています。アラブ連盟、非同盟諸国会議などはパレスチナの国連加盟を支持していますが、米国は、パレスチナとイスラエルの直接交渉を通じた和平実現が前提との立場を表明しており、安保理での拒否権行使が予想されます。
　このように複雑な状況にあるパレスチナ情勢について、自治政府内部の事情と中東和平への動きを中心に、ワリード・パレスチナ常駐代表部大使に伺います。

　多くの皆様のご参加をお待ちしております。