事業紹介

1997年
事業

笹川島嶼国基金奨学金

事業内容
太平洋島嶼国は、日本と経済的・政治的関係を年々深めてきています。経済開発は太平洋島嶼地域が自立のために真剣に取り組むべき課題であり、日本で学びたいという学生たちの声はどこの島に行っても聞かれます。本事業は、太平洋島嶼国の優秀な人材を日本に留学させ、大学教育を受ける機会を与え、将来、日本と太平洋島嶼国のかけ橋となる人材を育てることを目的としています。
1992年に開始した本事業では、奨学金を受けて合計5人の学生が来日しました。うち3人の奨学生は全員亜細亜大学経営学部を卒業しました。うち2人は96年度に卒業して母国へ戻り、それぞれ教師、政府官僚の職に就き、母国の人材育成や日本との関係強化に貢献しています。他の1人は本年度の卒業生で、太平洋関連の企業に就職を予定しています。
学生たちは、学校の活動以外にも、各関係団体が企画する留学生のためのホームステイ・プログラムや世界の民族芸大会への参加、また地元小学校などが行う国際理解授業への協力など、積極的なコミュニティ活動を行い、相互理解、相互交流の機会をもちました。
自国と環境が大きく変わる東京での生活が安全に、また有意義に過ごせるよう、学生の進学や生活一般についてのアドバイスおよび指導を行うアドバイザーを設置しました。同時に、大使館関係者や学校関係者、また太平洋関係のNGOの方々とも密に連絡を取り、学生の進路や生活を支援するネットワーク強化を図りました。

事業実施者 笹川平和財団 年数 7年継続事業の7年目(7/7)
形態 自主助成委託その他 事業費 4,350,499円
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