事業紹介

2001年
事業

遠隔教育による南西太平洋の文化遺産保護管理訓練

事業内容
近代化の流れの中で文化的・社会的変化が激しいパプアニューギニアとバヌアツでは、文化遺産が適切に管理されず、崩壊の危機にさらされています。また、文化遺産に関する研究は西欧の学者・専門家が主導して行ってきたため、現地の人材が少ないのが現状です。
独立後の歴史教育が遅れる中、歴史の掘り起こしと同時に、教育現場への普及が課題となっています。
本年度は、パプアニューギニア東部の離島、ニューアイルランド島とバヌアツのマレクラ島でフィールドスタディを行いました。中央政府や地元コミュニティの許可を得たフィールドスタディには、地元の文化遺産関係者がそれぞれ5 0人近く参加しました。その模様はラジオの特別番組や新聞の特集で広く報道されましたが、さらに地元の学校やコミュニティでも講演会を行いました。バヌアツでは、文化遺産に関する漫画ブックレットが3言語(英・仏・ビスラマ語)で制作されています。さらに、ウェブサイトのデータも充実し、遠隔教育の教材としての開発が準備されつつあります。

事業実施者 Australian National University(オーストラリア国立大学/オーストラリア) 年数 3年継続事業の1年目(1/3)
形態 自主助成委託その他 事業費 5,840,483円
ページトップ