事業紹介

2003年
事業

南太平洋大学法学部インターネットコースの開発

事業内容
太平洋島嶼国は、旧宗主国の法制度を引き継ぎ、伝統的慣習との共存の中で国づくりを行っています。法制度の整備と国民への教育は、新生国家の平和と安定のための重要課題です。
本事業は、太平洋の島々の人々に遠隔教育を行ってきた南太平洋大学(USP)が、法学部コースを受講する遠隔地の学生に、質の高い教材や双方向の授業を提供することを目的としています。具体的には、1998年にバヌアツ校法学部に設置されたウェブサイト(www.vanuatu.usp.ac.fj)を基盤に、学部、修士課程の約60の講義科目を編集・新規開発してきました。また、ウェブサイトのシステム開発にも重点をおき、教授やスタッフが少しのトレーニングで自由に内容の編集を行えるようにしました。さらにウェブサイト上にディスカッション・グループ、チャット・グループ、ニュース・ブルテン、オンライン自己採点テストを設置し、学生のより積極的な参加を可能にしました。
オンライン教材の開発によって、オーストラリア、ニュージーランドの大学に既存の法学コースの導入が容易になり、大学の資源が有効に活用されるようになりました。また、海外からのオンライン留学を推進すべく、香港、ベトナム、ドイツ、フランス、英国、米国の大学・関係機関と協議した結果、太平洋島嶼国以外の地域に当該地域の法学を学ぶ機会を提供するという波及効果も得られました。
この3年間に開発されたバヌアツ校法学部のオンライン・コースは、遠隔教育を基盤とする南太平洋大学全体に「バヌアツ・モデル」として認められ、主導的な役割を担っています。 USPフィジー本校の幼児教育学、太平洋言語学、心理学のコースは、すでにバヌアツ・モデルを模倣したオンライン・コースを開発し、学生に提供しています。
このシステムによって、財源と人材に乏しいUSPバヌアツ校が、持続性と信頼性のある授業を開発することが可能となりました。当初10人前後たった学生数が3年で100人以上に増えた事実が、それを証明しています。
なお、独立行政法人国際協力機構(JICA)はここ数年、USPフィジー本校を中心に遠隔教育のキャパシティ・ビルディングに力を入れていますが、ここでもバヌアツ・モデルは高く評価され、今後ビデオ・オーディオ教材の開発が進められる予定です。

事業実施者 University of the South Pacific(USP)(南太平洋大学/フィジー) 年数 3年継続事業の3年目(3/3)
形態 自主助成委託その他 事業費 4,532,031円
ページトップ