事業内容
高い経済成長を続けるベトナムですが、経営学のレベルはいまだ高いとはいえず、経営学修士課程(MBA)では欧米の教材をそのまま使用しているのが現状です。本事業は、ベトナムの教員や大学院生が、東アジア先進国の専門家の指導を受けつつベトナムの企業経営の実態を反映したビジネス・ケースを開発することによって、経営学の強化を目指そうというものです。
本年度は、麗澤大学国際経済学部の成相修教授、韓国延世大学の金基永名誉教授をはじめ、シンガポール経営大学などからも講師を派遣し、ハノイとホーチミンで「ビジネス・ケース開発方法論」ワークショップを2007年6月と08年2月に開催しました。また、ワークショップで紹介された手法を用いて、ホーチミン経済大学とハノイ農業大学の教員が14件のケースを作成しました。さらに、先進国のケース教育の経験を学び、代表的な企業の経営実態に対する理解を深めるため、ベトナムのケース作成者19人が3チームに分かれ、日本、シンガポール、韓国の大学や企業を視察し、研修を受けました。
事業実施者 |
笹川平和財団
University of Economics, Ho Chi Minh City(ホーチミン経済大学/ベトナム)
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年数 |
3年継続事業の2年目(2/3) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
14,207,888円 |