2015.06.30
6月8日から13日の間、データジャーナリズムをテーマにした研修会を、ソウルと福岡の両市で開催しました。ベトナム、フィリピン、インドネシア、ネパール、スリランカから10名の若手科学ジャーナリストが参加し、データジャーナリズムの考え方、実践的な技術と手法などを学びました。研修生らは、アメリカと日本から派遣された講師の指導を受けながら、統計資料などのデータを分析して、ハザードマップや肥満と栄養失調の地域比較表などを体験的に作成しました。
ソウルでの研修会は、世界ジャーナリスト会議(WCSJ)に合わせて開催されたことから、研修生らはデータジャーナリズムに関する本研修会のほか、WCSJが主催する講演会や分科会などの関連イベントにも積極的に参加し、科学ジャーナリズムへの理解を深め、世界のメディア関係者とのネットワークを広めました。
ソウルでの研修終了後、研修生らは福岡に移動しました。ここでの研修会は、世界科学ジャーナリスト連盟(WFSJ)のメンバー団体である「日本科学技術ジャーナリスト会議(JASTJ)」により企画されました。九州大学次世代燃料電池産学連携研究センター(NEXT-FC)や水素エネルギー製品研究試験センター(HyReC)等の施設を訪問し、福岡県における水素エネルギーの開発・普及への取り組みを取材しました。また、明治から昭和の時代に日本の産業を支えた三池炭鉱跡や三池港も視察し、日本の技術やエネルギー変革の歴史などについて理解を深めました。
➣ 「アジア科学ジャーナリスト支援」事業