事業内容
1 9 8 0年代後半以降、社会主義国ラオスは、チンタナカーンマイ(新思考)という市場経済化のための人材育成政策を推し進めています。その一環として、日本、ドイツ、アジア開発銀行などの支援の下、9 6年、同国初の国立総合大学であるラオス国立大学が開学しました。市場経済化推進を担う人材輩出機関として重要な同大学経済経営学部では、教科書の不足と教員の早期育成が課題となっています。9 7年にA S E A Nに加盟したばかりのラオスが単独で国際分野の教科書を作成することは特に困難であり、同時に教員の不足も深刻です。
そこで本事業では、ラオス側の支援要請が特に強い『国際財務』と『国際経営学』の2冊の教科書作成を通じて、同大学経済経営学部の教官の訓練を行いました。指導には、フィリピンの名門デ・ラサール大学が編成した、フィリピン、タイ、日本の多国籍混成チームがあたりました。2 0 0 3年3月、ラオ語による2教科の教科書が完成し、各2 0 0部(計4 0 0部)を教師、学生、政策担当者やビジネスマンに配布しました。
事業実施者 |
De La Salle University(デ・ラサール大学/フィリピン)
|
年数 |
1年継続事業の1年目(1/1) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
3,224,750円 |