事業内容
アジア経済共同体形成に向けた地域統合への動きが活発化する一方、アジア域内には依然として軍事安全保障問題や人間の安全保障への脅威などの不安定要素が存在しています。本事業は、トラックⅡからアジア域内の総合的な安全保障問題を協議する非公式な場を提供しその成果を「アジア安全保障共同体」構想の形成を促すための知的基盤の強化に資することを目的としています。
本年度は、2006年10月17~19日にシンガポールで研究会議を開催しオーストラリア国立大学ジョン・レーベンヒル教授を中心に14人の域内外の専門家が域内安全保障問題と経済的要囚の相関関係について議論し、報告書草案を作成しました。これをもとに12月12、13日に44人の専門家の参加を得て、セントサ円卓会議が開催されました。アジア安全保障共同体形成の道のりは険しいものの、本事業のような非公式の場における安全保障に関する議論が重要であることが確認されました。完成した報告書は、政策決定者、関係諸機関、大学、研究機関などに配布され、研究成果がさまざまなレベルで共有されました。
事業実施者 |
S. Rajaratnam School of International Studies, Nanyang Technological University(ナンヤン工科大学ラジャラトナム国際関係学院/シンガポール)
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年数 |
3年継続事業の1年目(1/3) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
7,932,600円 |