事業紹介

1993年
事業

ベトナムにおける日本語教育支援

事業内容
近年、日本とベトナムの経済・文化関係の緊密化に伴い、ベトナムでは日本語学習人口が急増しています。しかしその一方で、ベトナム人日本語教師が不足しており、十分需要に応じられないのが現状です。本事業は、こうした現状からベトナム文部訓練省の要請を受け、ベトナムにおける日本語教師養成プログラムを展開して、日本語教育の普及を支援しています。 
日本語教育の拠点は、昨年度開設した日本語教育センターです。本年度は「日本語教師養成講座」の第一期が終了(26名)、続いて第二期がスタート(30名余)しました。
「一般日本語コース」では、中級コースを新設。初級コースの講師は教師養成講座の修了生です。初級レベルの3ヵ月集中講座、「毎日コース」も始まりました。
教材関係では『わかる日本語』シリーズの教科書4・5巻とカセットテープ2・3巻、およびベトナム語版の指導書、練習帳を出版しました。
ところで、1993年10月、日越国交樹立20周年記念の記念行事がハノイで開催され、その一環として日本語スピーチコンテストを共催しました。このときの優勝・準優勝者4名は、全員女性。いずれも実にしっかりとした日本語を話しました。今後日本語を学習する人たちにとっても励みとなり、一つの目標となるでしょう。
翌年1月、彼女たちは全員、「インドシナ要人招へい」事業(前項参照)の枠内で、文部訓練省の次官らと共に日本に招待され、2週間にわたる旅を楽しみました。

事業実施者 笹川平和財団 千駄ヶ谷日本語教育研究所((株)べスト・コミュニケーションズ) 年数 3年継続事業の2年目(2/3)
形態 自主助成委託その他 事業費 13,114,652円