事業内容
環太平洋世界への仲間入りがいよいよ現実化しつつあるベトナム。そこでは、民族的な優秀性と燃えるような向学心によって、近年特に日本語学習を志す人口が急増し、そのためベトナム人日本語教師の不足が顕著になっています。こうしたニーズに応えるべく、ベトナムでの日本語教師養成プログラムを3ヵ年にわたって展開し、日本語教育の普及と日越間の友好に寄与しようというのが、この事業の目的です。
ベトナム文部訓練省の協力を得て、千駄ヶ谷日本語教育研究所がハノイに日本語教育センターを開設し、下記の事業を3年間にわたって展開しました。
- 日本語教師養成講座
第一期26名、第二期21名の日本語教師が誕生。現在26名が受講中。
- 一般日本語コース
教師養成講座修了者を教師として採用し、初級および中級の2クラスを開講。
- 教材開発
「わかる日本語」の教科書、指導書、練習書、カセットテープそれぞれ1~5巻を出版。ベトナム人が入手できる唯一の教材として喜ばれています。
- 日本語スピーチコンテスト
2回にわたってハノイで開催し、それぞれ最優秀賞の4名を決定。最優秀賞は副賞として別途、基金の「要人招へい」事業の枠内で日本への研修旅行に招待しました。
これらの事業を通して、ベトナムにおける初期の日本語ブームを作り上げることに成功したのが、大きな成果といえましよう。
事業実施者 |
笹川平和財団
千駄ヶ谷日本語教育研究所((株)べスト・コミュニケーションズ)
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年数 |
3年継続事業の3年目(3/3) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
12,944,576円 |