事業内容
1980年代後半以降、社会主義国ラオスはチンタナカーンマイ(新思考)と呼ばれる市場経済化政策を推進し、人材育成に力を入れています。その一環として96年には、日本やドイツなどの援助により、同国初の国立総合大学であるラオス国立大学が開校しました。SPFは2002年度に「ラオス高等教育拡充のための国際教材開発」事業を実施し、同大学経済経営学部の教材づくりと教員訓練を支援しましたが、教材と教員の不足はいまだに続いています。本事業は、同学部の教員の経済経営分野における調査研究能力を育成しようというものです。
本年度は、日本、タイ、フィリピンの専門家の協力を得て、同学部の教員31人に、調査研究方法論の基礎に関する研修を行いました。研修参加者は、この研修の成果として、4本の研究論文を執筆しました。これらの論文は、近々ラオス国立大学のジャーナルに掲載される予定で、ラオスにおける経済、経営研究の質の向上を促すものと期待されています。
事業実施者 |
De La Salle University(デ・ラサール大学/フィリピン)
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年数 |
3年継続事業の1年目(1/3) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
3,005,000円 |