事業紹介

2008年
事業

人物交流/フェーズⅢ

事業内容
笹川汎アジア基金は、その前身の笹川南東アジア協力基金設立当初から、当時の対象4 ヵ国(カンボジア、ラオス、ミャンマー、ベトナム)の市場経済への移行を支援するというガイドラインに沿って、人物交流事業を展開してきました。第3期にあたる本事業は、これまでに構築した東南アジア地域でのネットワークの維持に加え、新たに加わったインド以西および北東アジアの対象国や地域と日本の関係強化、基金の将来の事業展開に貢献する人的ネットワークの形成を目的として実施してきました。
本事業では、過去にマレーシアのナジブ・ラザク国防相、ベトナムのグエン・ティ・ビン副首席、東チモールのシャナナ・グスマン大統領、マレーシアのアンワール・イブラヒム元副首相などの各国の閣僚レベルの政治家を日本へ招へいしました。
本年度は、2009年2月2~9日にかけて、モンゴルの国会議員5名を招へいしました。モンゴル日本友好議員連盟会長のダワージャブ・ガンホヤグ氏を団長とする国会議員団は、外務副大臣の橋本聖子氏、参議院議員の中山恭子氏、衆議院議員の安住淳氏など与野党の国会議員との懇談や、外務省、経済産業省などの官公庁、松下政経塾の関係者らと将来の協力の可能性について意見交換行いました。さらに、アジアフォーラム専務理事の吉原欽一氏や、中川秀直氏の政策アドバイザーである真柄昭宏氏による日本政治に関するレクチャーも行われ、日本の政治制度、とりわけ立法過程における与野党の協議体制に関する理解を深めました。また地方視察として、群馬県に赴き、モンゴルでも実現可能な有機栽培の現状を視察し、地方行政機構の役割について意見交換を行いました。過去5年間にわたって招へいを実施した結果、域内の政治家や有識者の日本に対する理解を深めるとともに、当財団の人的ネットワークを強化することができました。

事業実施者 笹川平和財団 年数 5年継続事業の5年目(5/5)
形態 自主助成委託その他 事業費 4,647,773円