事業紹介

2010年
事業

アジア諸国との国会議員交流

事業概要
アジア諸国の国会議員による日本訪問は、民間団体による不定期な招へいを除けば、政府による閣僚レベル以上に限定される場合がほとんどである。近年は、国会議員の日本招へいプログラムの数自体も減少傾向にある。本事業は、自主・委託事業として、訪日機会の少ないアジアの若手国会議員を対象に招へいを行い、二国間関係の強化と日本理解の深化を目的とする。訪日中には、日本の政・財・官の有識者と意見交換を行うほか、対象国の実情に合わせた研修活動も実施する。
実施計画
本年度は下記の活動を行う。
  • カンボジア国会議員招へい(7日間):議員6名とコーディネーター1名を招へいする。
    • 日本の国会議員、政・財・官の有識者と意見交換を行うほか、カンボジア側の要望に応じてテーマを定め、短期集中研修を実施する。
    • 議員の選定、事前ブリーフィング、招へい終了後のフォローアップ業務をカンボジア国内団体に委託する。
  • モンゴル国会議員招へい(7日間):カンボジア国会議員招へいと同様に、国会議員6名とコーディネーター1名を招へいする。
    • 日本の国会議員、政・財・界の有識者と意見交換を行うほか、モンゴル側の要望に応じてテーマを定め、短期集中研修を実施する。
    • 職員の選定、事前ブリーフィング、招へい終了後のフォローアップ業務をモンゴル開発研究センターに委託する。
  • 準備・調整および国内経費
    • 事業担当者が、カンボジアおよびモンゴルへ出張し、招へいプログラムの実施時期や内容などに関して話し合う。その結果を基に各国の協力団体との間で業務委託契約を締結する。
    • 国内で必要な調整を行い、訪日中のプログラムを作成すると共に、訪日団を迎えてのレセプション等を主催する。
実施内容
 
事業結果・成果
宇都宮大学農学部で説明を受けるカンボジアの国会議員

宇都宮大学農学部で説明を受けるカンボジアの国会議員

本事業は、笹川汎アジア基金の対象国から若手国会議員を日本に招へいし、政財界の有識者と交流を図るとともに、対象国のニーズに合わせたテーマを設け研修を行うものです。事業の2年目にあたる本年度も、引き続きのカンボジアとモンゴルを対象国とし、超党派の国会議員を招へいしました。

カンボジアからは、2010年8月23日から一週間、6名の議員が来日しました。与野党議員との交流のほか、「農業開発」をテーマに、農水省と全国農業協同組合中央会で日本の農業技術と農業協同組合について講義を受けた後、栃木県を訪問し、宇都宮大学農学部やアジア農村指導者養成専門学校(アジア学院)などを訪問し、有機農法など農業技術と流通について学びました。

モンゴルからは、「エネルギーと環境、資源開発、ものづくり」をテーマに、2011年2月14日から一週間5名の議員が来日しました。菅首相の表敬訪問や与野党議員との交流のほか、経済産業省と両国議員との三者合同勉強会に参加しました。また、東京都の大田区産業振興協会や傘下の企業を訪問して、地元の若手中小企業経営者と意見交換をしました。さらに、千葉県の木更津工業高等専門学校の視察、三重県四日市市のコンビナートや中部電力川越火力発電所の見学も行いました。
 
東京都大田青果市場を見学するカンボジアの国会議員

東京都大田青果市場を見学するカンボジアの国会議員

 
横路衆議院議長を表敬訪問したモンゴルの国会議員

横路衆議院議長を表敬訪問したモンゴルの国会議員

事業実施者 笹川平和財団 カンボジア国会事務局(カンボジア)、モンゴル開発研究センター(モンゴル) 年数 5年継続事業の2年目(2/5)
形態 自主助成委託その他 事業費 10,652,071円