2013年11月23日から7日間の日程で、超党派で構成されたカンボジア国会議員団(上院6名)を招へいしました。(訪問都市:東京・広島・大阪)
内戦が終結し、政治的安定が達成されたことで、カンボジア経済も回復傾向にあり、海外からの投資も増加しています。しかしながら、熟練労働者や高い技術力を持つ労働者は慢性的に不足しています。カンボジアのさらなる経済発展のためには、高い技術を持つ労働者の育成が必須であるため、「職業訓練」、特に「資格認定制度」に焦点を当てたプログラムが組まれました。
厚生労働省、中央職業能力開発機構、都立職業能力開発センター、都立蔵前工業高校、国立工業高等専門学校などを訪問し、日本の職業訓練および資格認定制度、関連法などの説明をうけたほか、カンボジア友好議員連盟との会合などを行いました。
また、広島平和記念公園を訪問し、慰霊碑で黙とうを行った後、広島平和記念館を視察しました。このほか、マツダ株式会社広島工場、世界遺産である清水寺、金閣寺、天龍寺などを視察しました。
2014年2月24日から7日間の日程で、超党派で構成されたモンゴル国会議員団(4名)を招へいしました。(訪問都市:東京・千葉・神奈川・島根)
モンゴルは、鉱物資源分野の順調な発展に加え,鉱物資源の国際相場の回復が内需の拡大を後押ししたことにより2010年以降高い経済成長率を保っています。その一方で、急激な経済発展に付随する大気汚染や交通渋滞などが問題となっており、環境保全に考慮した持続可能な経済発展が望まれています。そのため、今回招へいされた議員団には「再生可能エネルギー」に焦点を当てたプログラムが組まれました。
資源エネルギー庁、新日本製鉄住金株式会社君津製鉄所視察、川崎大規模太陽光発電所(川崎市・東京電力株式会社)などを訪問し、日本の政策や、再生可能エネルギーおよびクリーンエネルギーの適用例について説明を受けました。また、モンゴル友好議員連盟との会合、経済産業政務官への表敬訪問などを行いました。
次に、島根県に移動し、新出雲風力発電所(株式会社ユーラスエナジーホールディングス)、出雲市エネルギーセンター(出雲市)などを訪問しました。モンゴルでも風力発電の運用が始まっているとはいえ、実際に風力発電所を視察するのは初めてという議員が多く、環境負荷や採算性について質問する姿が見られました。その後、出雲市長への表敬訪問を行いました。
事業実施者 |
笹川平和財団
公益財団法人CIESF(Cambodia International Education Support Foundation)(カンボジア)、モンゴル開発研究センター(モンゴル)
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年数 |
5年継続事業の5年目(5/5) |
形態 |
自主助成委託その他 |
事業費 |
14,984,118円 |