国際海洋情報(2021年12月28日号)
1.デンマーク:国内航空路線を2030年までに脱化石燃料化
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2.独クルーズ船:乗組員の大量感染でクルーズを途中で中止
カーニバル社の子会社であるドイツのAIDAクルーズが運航するAIDAnova号はマデイラ島で大晦日を祝うために、2884名の乗客と 1353名の乗員を乗船させて、12月29日、ポルトガルのリスボン港に帰港したが、ワクチン接種済みの乗員のうち52名の感染が発見された。同船はスペイン領ランザローテ島に向かって出港を許可されたものの、4名の乗客を含む新たに12名の感染が新たに確認されたため、同社は同船の運航を停止し、すべての乗客は3日に下船し、空路で帰国する見込み。12月30日、米国疾病予防対策センター(CDC)は米国民に対して、ワクチン接種の有無にかかわらず、クルーズ観光を控えるように勧告した。
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Reuters (21/12/28)
3.Copernicus:2021年は1979年以来5番目に暑い年に
EUの衛星観測機関であるコペルニクス気候変動サービスの情報によれば、2021年は観測が1979年に始まって以来、5番目に暑い年となった模様。2021年は6月から8月にかけて、史上最高の平均気温を地球全体として記録したが、寒冷化効果のある太平洋のラニーニャ現象の影響で、10月以降気温が低下した。ラニーニャ現象の影響で、米国南部では暖冬となったが、インドネシアと豪州で洪水を引き起こした。
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Paris Beacon News (Bloomberg) (21/12/28)
4.CDCに登録された乗客を乗せたすべてのクルーズ船でコロナ発生
米国疾病予防対策センター(CDC)に登録されている110隻のクルーズ船のうち、乗客を実際に乗せて運航している97隻のクルーズ船全てにおいて、コロナ感染者が報告されたと1月4日、CDCは発表した。具体的な感染者数は公表されていないが、ほとんどが乗客・乗員総数の1%未満の感染率であると考えられ、すべての乗員・乗客は乗船前にワクチン接種が義務付けられているため、ほとんどの感染者が無症状または軽い症状にとどまっており、ほとんどのクルーズ船は予定とおり運航を続けており、現在の「条件付き運航許可(Conditional Sailing Order)」についても、1月15日で期限切れとなり、期限が延長されなければ、CDCによる船上での検査やCDCに対する感染状況の報告義務も終了することとなる。Royal Caribbean社によると、感染者数は増えているものの、6月から運航を再開して以来、感染者のうち入院が必要となった乗客は合計で41人にすぎず、オミクロン株ではなかった。
原文
The Maritime Executive (21/12/28)
Webinar情報
1.Economist Impact: 7th Annual Sustainability Week
March 21-24
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