研究調査プロジェクト

World Views on the United States

Worldviews on the United States,
Alliances, and International Orderとは

 対米同盟国、パートナー国の若手・中堅の国際政治学者・外交政策研究者が集い、各国の対米認識、対米政策、同盟管理の在り方を議論し、その成果を発信する研究プロジェクト。
 相互の相違や共通項に関する比較研究、議論成果の発信を通じて、①対米政策、同盟政策の議論において、比較を通じた客観的視点、同盟国間の協力可能性の視点、を含む成熟した議論や政策形成、対米関係の構築、に貢献し、②米国自身が率直且つ異なる同盟国・パートナー国の客観的対米認識を理解し、外交政策の議論形成を発展させること、に貢献することを目指す。

背景・問題意識

 東アジアにおける中国の軍事力増強や、北朝鮮の核保有等安全保障問題を主な背景として、日米同盟の重要性は、両国で再認識され、協力関係は強化されてきている。対米同盟国の中でも日本の対米同盟への信頼は強い。しかし、日米関係、日米同盟の枠組みを超えて、対米安全保障協力の議論を行う際、同盟国「米国」に対する各国の認識や期待は決して同じではない。
 2017年のドナルド・トランプ大統領の就任をうけて、欧州でもアジアでも米国の外交政策の方向性や国際的軍事戦略における変化、地域安全保障へのコミットメントへの不安が議論されてきた。それは結果として米国主導の国際秩序の「受け手」側の認識や戦略の変化も伴う可能性を孕んでいる。
 こうした状況の中で、国際秩序や地域秩序の形成に影響を与え得るのは、米国自身の意思や米国主導の国際秩序の変更を目論む大国だけではない。同盟国やパートナー国が協働できれば、より緩やかで平和的な秩序の変更が可能になるかもしれないし、逆に失敗すれば米国の撤退を加速させ、より敵対的で競争的な秩序を生み出してしまうことにもなり得る。それらを理解・共有した上で同盟国間の協力や、対米政策形成、戦略構築に向かいあう必要がある。
 だからこそ、中長期的視野に立ち、地域や国際秩序の中で対米関係、日米同盟関係の将来を考える時、米国自身の政策や現状に対する理解を深めるのみならず、米国主導の地域・国際秩序を構成してきた「受け手」の側、つまり他の米国の同盟国やパートナー国の認識や期待、不安、そして対米政策管理の考え方について、その歴史や相違、共通点を理解する重要さが増している。

プロジェクトコアメンバー

プロジェクト・リーダー

  • 佐橋 亮

    神奈川大学教授
    アジア研究センター所長

プロジェクト・シニア・アドバイザー(メンター)

  • Dr. Evelyn GOH

    オーストラリア国立大学教授

ワークショップ参加者
※肩書はワークショップ参加当時のもの

アジア太平洋

  • Mr. Julio S. AMADOR III(フィリピン)

    フィリピン在外勤務協会(FSI)副所長

  • Dr. Daniel CHUA(シンガポール)

    南洋理工大学助教授

  • Dr. Iain HENRY (オーストラリア)

    オーストラリア国立大学講師

  • Dr. Ji-Young LEE(韓国)

    アメリカン大学助教授

  • Dr. Dajung LI(台湾)

    淡江大学准教授/外交・戦略研究大学院(CIIASS)所長

  • Dr. Rohan MUKHERJEE(インド)

    Yale-NUSカレッジ助教授

  • 野添 文彬(日本)

    沖縄国際大学准教授

  • Dr. M.L. Pinitbhand PARIBATRA(タイ)

    タマサート大学助教授

  • Mr. Emirza Adi SYAILENDRA(インドネシア)

    南洋理工大学シニア・アナリスト

  • 玉置 敦彦(日本)

    東京大学政策ビジョン研究センター特任研究員

  • 鶴岡 路人(日本)

    慶応義塾大学総合政策学部准教授

欧州

  • Dr. Didem BUHARI-GULMEZ(トルコ)

    イズミル経済大学准教授

  • Dr. Laura CONSIDINE(イギリス)

    リーズ大学講師

  • Dr. Niklas HELWIG(ドイツ)

    ランド研究所TAPIRフェロー

  • Dr. Alexander LANOSZKA(ポーランド)

    ロンドン大学講師

  • Dr. Luis SIMON(スペイン)

    ブリュッセル自由大学欧州研究所教授

[注] この参加者リストには、2017年3月に開催したパイロット・ワークショップと、2018年2月に開催した第1回ワークショップ両方の参加者が含まれています。

  • () パイロット・ワークショップ参加者
  • () 第1回ワークショップ参加者

ワーキングペーパー シリーズ

プロジェクト・ワークショップに参加した各国の若手・中堅研究者が、現在の米国に対する各国の受け止め、戦略等、短期的視点から、ショート・ペーパーを執筆し、公開する。

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