机上演習

TTXとは、付与されたシナリオ下での意思決定や判断の演練です。
TTXでは、ストレスの低い環境下で、特定の事象に対する政策や行動を自由に発想し、議論することが可能なため、政策決定やそれに基づく行動の段階における課題の抽出に有効な手法と考えられています。そのため、政策や行動の検証、あるいは政策決定等の教育・訓練を目的として、政府機関、軍事組織、危機対処機関、シンクタンク、大学等で広く用いられています。

  • 2022年度

    2022年度は、低烈度ハイブリッド戦から発展する台湾有事をめぐるシナリオ(物理的軍事衝突に至らない段階)を作成し、ウクライナ戦争及び、日本の戦略3文書「国家安全保障戦略」「国家防衛戦略」「防衛力整備計画」の改訂を踏まえ、日米両政府の意思決定の差異・課題の抽出、日米同盟強化の方策を明確化することを目的に「TTX2022」を実施しました。今回実施したシナリオの概要、演習の構成、検証の結果や成果を、「台湾有事シナリオ:低烈度ハイブリッド戦からのエスカレート」にまとめました。
    *本報告書はこちらからダウンロードいただけます。

  • 2020年度

    2020年度は、中国の台湾武力統一を仮定の事象とし、実際の武力行使に至る前の段階である、いわゆるグレーゾーンにおける日米両国の政策決定上の課題、共同作戦の制約を明らかにし、それらの解決策を探ることを目的に「TTX2020」を実施しました。今回実施したシナリオの概要、演習の構成、検証の結果や成果を、「サイバー攻撃に端を発する台湾危機における日米共同対処の課題」にまとめました。
    *本報告書はこちらからダウンロードいただけます。

  • 2018年度

    2018年度は、大規模災害から発展する台湾危機に関するオリジナルのシナリオを作成し、2019年3月6~7日、中国が台湾へ武力を用いて統一を試みる前段階としての中台間のグレーゾーン(武力衝突に至らない)事態において、日米両国がとりうる政策オプションと制約要因を検証するために、机上演習「TTX2019」を実施しました。今回実施したシナリオの概要、演習の構成、検証の結果や成果を、「安全保障机上演習プロジェクト 2018年度 報告書―大規模災害を端緒とする台湾危機に対する日米共同対処をめぐる課題―」にまとめました。
    *本報告書はこちらからダウンロードいただけます。

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