近年ASEAN諸国は、生産拠点移転先として、また新興市場として、世界の注目を集めています。特に日本にとっては、日本ASEAN交流40周年という節目にある今年、対ASEAN投資額が急拡大するなど、ASEANとの関係深化が改めて加速しています。

そのASEANが2015年に完成を目指す経済共同体の成否は、日系企業のビジネスや日本の経済全体にとっても少なからぬ意味を持ちうると思われます。しかしながら、日本国内においては、経済統合の進捗状況や今後の展望、日本へのインプリケーションといった点について未だ理解が進んでおらず、然るべき準備と対応が十分なされているとは言い難い状況です。

本シンポジウムは、このような問題意識を背景として、日本ASEAN特別首脳会議の開催（12月13-15日、於：東京）を契機に、ASEAN経済統合の行方と日本へのインプリケーションについて議論するものです。登壇者には、日本国政府、国際機関・日本ASEANセンター、大学・研究機関、民間企業の関係者をお招きし、日本とASEAN諸国が共に繁栄する未来に向けた論点を洗い出します。
多くの皆様のご参加をお待ちしております。