笹川平和財団笹川汎アジア基金は、2017年3月3日(金)に、以下のとおり公開シンポジウムを開催致します。近年インドにおける経済成長は著しく、政府、民間共に大きな変革の時期にあります。新興国としての国際的な地位も上昇しており、これからのアジアの大国として、そのプレゼンスは増す一方です。同様に、日印関係についても、政治的にも経済的にも関係が緊密化しています。このような中、2017年2月下旬に東大出版会から『現代日印関係入門』(堀本武功編)が刊行されることとなりました。現代日印関係を検討する邦語の学術書としては1993年以来のものである本書では、日・印・米・豪の研究者が1990年代以降の日印関係の展開について、多角的な分析が試みられています。
シンポジウムでは、執筆陣14人をお招きして、「インド太平洋」時代の政治、経済、国際関係で鍵を握る日印関係の実像を読み解くとともに、日印関係の今後を展望します。皆様のご参加をお待ちしております。
13:30-14:00 |
【オープニング・セッション】 主催者挨拶 祝辞 趣旨・概要説明 茶野 順子(笹川平和財団常務理事) 平林 博(日印協会理事長) 堀本 武功(岐阜女子大学客員教授) |
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14:00-15:20 |
【セッション1:政治】 (モデレーター:プルネンドラ・ジェイン) (1)「インド外交における日本の周辺化」 伊藤 融(防衛大学校准教授) (2)「戦略的パートナーシップの形成と拡大」 伊豆山 真理(防衛研究所アジア・アフリカ研究室長) (3)「核問題をめぐる対立から協力への転回」 溜 和敏(高知県立大学講師) (4)「日印と同盟・提携関係を結ぶアメリカ」 サトゥ・リメイェ(米・イースト・ウェスト・センター・ワシントンDC事務所長) (5)討論 笠井 亮平(岐阜女子大学特別研究員) |
15:20-15:30 |
休憩 |
15:30-16:35 |
【セッション2:経済】 (モデレーター:伊豆山 真理) (1)「日印経済関係の軌跡」 石上 悦朗(福岡大学教授) (2)「インド進出日系企業から見た日印経済関係」 佐藤 隆広(神戸大学教授) (3)「インド経済の台頭と日印経済関係の新局面」 小島 眞(拓殖大学教授) (4)討論 小島 眞(拓殖大学教授) |
16:35-17:55 |
【セッション3:多国間関係と展望】 (モデレーター:堀本 武功) (1)「台頭する中国と日印関係」 三船恵美(駒澤大学教授) (2)「インド太平洋時代における日印関係」 プルネンドラ・ジェイン(豪・アデレード大学教授) (3)「日印関係の展望とアジアにおける役割」 ラジェスワリ・ラジャゴパラン(印・オブザーバー・リサーチ・ファンデーション上級研究員) (4)「権力移行期の世界と日印関係の創造的可能性」 竹中千春(立教大学教授) (5)討論 ニディ・プラサード(印・ジャワーハルラール・ネルー大学博士課程) |
17:55-18:00 |
閉会の辞 溜 和敏(高知県立大学講師) |