タイ深南部THAILAND'S DEEP SOUTH
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2018.05.23
ソムサ タイ深南部法の裁きと集落の人間関係 プロムプラシット寺院事件:癒えない傷跡
タイ深南部紛争においては、特に2004年に治安が悪化して以降、仏教僧と公立学校の教師がタイ政府による支配の象徴として暴力の対象となり、これが現地に住む仏教コミュニティの不安を煽り、ムスリムコミュニティへの不信感と憎悪の感情を深めてきた。
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2018.05.23
ザハリ タイ深南部バルヤーン・ウェーマノーとポンドック・ジハードからの教訓
タイ深南部では、タイ政府側の治安部隊と、タイ政府からの分離独立を求めているマレー系武装勢力との対立が2004年以降深刻化している。最大の武装勢力は、BRN(Barisan Revolusi National:民族革命戦線)であると言われているが、BRNの組織の実態とメンバーのリクルート方法にはわかっていないことが多い。
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2017.02.23
星野 俊也 タイ深南部民族の「年代記」と「聖域」、そして「未来」:タイ深南部を訪ねて考えたこと
歴史とは、「現在と過去との間の尽きることのない対話(an unending dialogue between the present and the past)」と論じたのは英国の歴史学者E.H.カーである。この立場は、歴史を客観的な実証のプロセスから解放し、主観性を免れえない過去の人々の記憶や記録と、たとえ歴史学者であったとしてもやはり特定の主観性を免れえない現在の我々とが対話をし、その相互関係のなかから深い洞察や理解を得ようとするものである。
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2017.02.12
松野明久 タイ深南部タイ深南部紛争における内/外ダイナミックスとその和平へのインプリケーション
タイ深南部マレー系住民の民族運動の内部には、ダイナミックスを生んでいる対立軸が少なくとも3つあると思われる。それらは「旧世代」対「新世代」、「民族主義」対「イスラミズム」、そして領域の「内」対「外」である。対立軸といっても2つ目の軸を除いては本質的に対立する2項ではない。
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2015.05.28
馬場 智子 タイ深南部タイの公教育における宗教とムスリム
日本においては、日本国憲法第二〇条において「国及びその機関は、宗教教育その他いかなる宗教的活動もしてはならない」という政教分離に関する記述があるように、公教育において宗教教育が実施されることはない。しかしタイは、公教育以前から寺院が教育機関としての役割を担い、現在も教育制度、カリキュラムを含めた教育内容において宗教、とりわけ仏教が重要な地位を占めている国である。それではこのような国において、他の宗教を信仰する人々はどのように育ち、学ぶのか。本稿では、タイの基礎教育カリキュラムにおける宗教の位置づけから、ムスリムへの対応について分析を試みたい。