北極域の気温上昇は全世界平均の2倍以上の規模で進行しており、今世紀の中ごろには夏季に海氷がない海域になる可能性が指摘されています。また、海氷の減少や海洋酸性化などの温室効果ガスの増加に伴う北極域の環境変動もその生態系にも大きな影響を与えています。
そこで、今回の海洋フォーラムでは、第60次南極地域観測隊で副隊長兼夏隊長を務められた原田尚美海洋研究開発機構地球表層システム研究センター長をお招きし、北極や南極での海洋モニタリングの様子を交えながら、このような北極圏の海洋生態系と物質循環について最新の研究成果についてご講演頂きます。