事業紹介

2007年
事業

南コーカサス人材育成

事業内容
独立後15年あまりを経ても、南コーカサス諸国(アゼルバイジャン、アルメニア、グルジア)では領土紛争などの不安定要素が残り、域内の安定化には至っていません。泥沼化するナゴルノ・カラバフ紛争などによってアルメニアとアゼルバイジャンが対立し、域内の人的交流も困難な状況の下、市場経済化が進展する同地域では、将来を担う次世代の人材育成が急務となっています。そうした状況に鑑み、本事業は、アルメニアとアゼルバイジャン両国と良好な関係を保つグルジアの地政学的優位性を活用し、同地で3力国の若手実務者を対象に研修セミナーと安全保障会議を開催し、人材育成と地域の安定化の基礎となる信頼醸成を培うことを目的としました。
事業最終年度となる本年度は、国際安全保障会議、研修セミナー、これまでのセミナー参加者を招いたリトリート会議を開催しました。 2007年10月19~21日にグルジアの首都トビリシで開催した国際安全保障会議「コーカサス:安定のための協力」には、南コーカサス諸国の政府関係者のほか、欧米・中東諸国の政府・国際機関・研究機関の関係者約150人が参加しました。これに続いて10月22日~11月2日に開催した南コーカサス地域の若手実務者を対象にした研修セミナーには、南コーカサス各国から5人ずつ、計15人の政府、非営利組織、企業の若手実務家が参加しました。セミナーでは、グルジア、日本、マレーシアなどから招いた講師が、「小国の安全保障」「グローバルな変化過程における国家戦略」「移行国における経済政策」「東南アジアにおける紛争予防」「中国の経済開発と諸課題」などについて講義を行いました。 さらに、11月3、4日にはリトリート会議を開催し、これまでの研修セミナーのOBやOGを含む計39人が参加しました。同会議を通じて、各年の研修参加者のみならず、これまでの参加者のネットワーク維持につとめました。
3年間の活動を通じて、小規模ながら、将来、南コーカサス地域の政策決定などにかかわる若手実務担当者の知識や能力の向上に貢献することができました。また、同地域の参加者の人的ネットワークに加え、講師として参加していただいた欧米や東アジア諸国の研究者や有識者とセミナー参加者との関係も築くことができました。

事業実施者 Georgian Foundation for Strategic and International Studies(グルジア戦略国際研究財団/グルジア) 年数 3年継続事業の3年目(3/3)
形態 自主助成委託その他 事業費 21,238,070円