概要 ムスリム・デモクラットの連帯強化
「アラブの春」以降、イスラム圏ではISILやボコハラムに代表されるイスラム過激派組織が台頭し、政治的・経済的・社会的な危機状況や混乱をもたらしています。これらの動きに対して、インドネシア、マレーシア、トルコなどの穏健なムスリムの中に、欧米、日本などの非ムスリムとの対話、そしてムスリム間の対話を積極的にリードしようという動きが見られます。このような人々を「ムスリム・デモクラット」と呼びます。彼らは、イスラム圏が抱える諸問題を政策課題として抽出し、その解決を平和的に図ろうとしています。そのために、穏健かつ現実的なムスリムの活動である「ムスリム・デモクラット」の連帯とその強化が、今ムスリム社会の中でより一層求められているのです。過激派増加の流れを断ち、バランスのある社会の構築を目指すこと、そしてムスリム社会の中でのムスリムへの理解を深めることにより、平和で共存共生できる世界を目指しています。
